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動くしくみ(筋肉)①
動くしくみ(筋肉)①
体が動くことこそ、
生きていることを実感する
ものです。
体はどのようなしくみで
動くのかと調べると、
これはとてつもなく複雑です。
実は、生理学は人類が
「体が動くこと」を知りたくて
発展させた学問なのです。
でも、動くしくみが
わかってくると、普段の生活が
一段と感動に満ちたものに
なります。
「なるほど!」ってね。
【体はどのように動くのか】
(筋肉の種類)
私たちは体を動かし、
さまざまな動作や行動を
起こしています。
働くにも、家事をするにも、
勉強するにも、体が自在に
動かなければなりません。
体を動かすしくみは
ご存じのように筋肉です。
人の体を動かす筋肉は、
ほとんどが骨にくっついて
いるので、骨格筋と呼ばれます。
骨格筋は骨を動かすことで
体を動かします。
骨格筋の働きは、大きく分けて
二つあります。
一つは、「収縮して関節を
動かして運動すること」です。
もう一つは「力を出し続けて
関節を固定して姿勢を保つこと」
です。
運動するにしても、姿勢が
決まっていないとうまく
行きませんね。
骨格筋は自分の意思で
自在に動かすことが
できるので、随意筋と
呼ばれます。
意思を筋肉に伝えるのが
運動神経です。
ただし、意思とは無関係に
動くこともあります。
一方、私たちの体には、
骨格筋とは別に器官を動かす
筋肉があります。
それは胃や腸、血管など内臓を
動かす平滑筋と心臓を動かす
心筋です。
これらの筋肉の大きな特徴は、
自分の意思と無関係に、独自に
動いていることです。
みなさんに、胃を動かして
くださいとお願いしても、
どうしたらいいのか見当も
つかないでしょう。
でも、とくに、心臓などは
勝手に動いてくれないと
死んでしまいますから、
独自に動くことは生命の維持に
不可欠なしくみなのです。
こういった筋肉を不随意筋とも
いいます。
そして、この不随意筋を
調節しているのが自律神経です。
不随意筋で生命を維持し、
随意筋で自在に活動する。
これが、人が動くしくみ
なのです。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。