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感じるしくみ(感覚系)②
感じるしくみ(感覚系)②
【味と風味】
(味覚と嗅覚)
収穫の秋、旬の食べ物が
たくさん出回って、私もおなか
周りに気を使う季節です。
お、しい食べ物に出会ったときは
とても幸せな気分になります。
この「おいしい」って、どういう
しくみなのか考えてみました。
食べ物を楽しむときには、
さまざまな感覚が働いています。
とくににおいと味、つまり嗅覚と
味覚は重要です。
みなさんの中には「おいしい」は、
「よい味」と同じと考えている方が
多いと思います。
でも、味覚だけでは食べ物は
判定できないことがわかって
います。
人は目隠しをして食べ物を口に
含んでも、それが何であるのか、
ほとんど当てることができます。
ところが、その状態で、
鼻をつまんでおくと、
とたんに、食べ物の判定が
できなくなるのです。
口の中に入っているので、
甘い、しょっぱいなどの味は
わかっているのですが、
たとえば、甘いものだけど、
メロンなのかリンゴなのか
スイカなのか、判別にかなり
苦しみます。
鼻をつまむと、鼻腔内の空気が
入れ替わらないので、口の中の
食べ物のにおいを感じない
ためです。
口の中にある食べ物のにおいは
鼻とノドがつながっているので
鼻の後ろ側(後鼻孔)から
上っていきます。
ですから、通常のにおいとは
少し違い、味とにおいが一体と
なった感覚になります。
一般にいわれる「風味」は
これをさしているのでは
ないかと思います。
ですから、カゼで鼻がつまって
いると、食べ物はおいしく
ありません。
食べものを味わうとき、
わざとにおいが鼻に通る
ようにすると、一段と
おいしくなりますよ。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。