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六命健康法:全ての野菜が身体に良い訳ではない小話
■野菜にも糖分・脂質と結合するたんぱく質がある
レクチン(英: lectin)は、糖や糖鎖と可逆的に結合するたんぱく質の総称で、生物およびウイルスから120万種類以上発見されている。(wikipediaより)
レクチン研究の歴史は浅く、関連研究がスタートしたのは1888年のこと。今でも動物・植物・菌類、それぞれを由来とするレクチンが年々発見されている状態です。このレクチンの特性「細胞の糖たんぱく質や糖脂質の糖鎖と結合する」ことが、癌との密接な関係があることが明らかにされ、医療分野でも研究が進んでいます。
■日本人はたんぱく質の消化が弱い
欧米人は乳製品や小麦のレクチンに強い傾向があります。対して日本人はそれらのレクチンに強くはなく、主食の米レクチンに関しても、小麦や乳製品に比べればやや強いけれど毎日大量には向かない。更に、肉のタンパク質に対しては、日本人は欧米人よりも消化酵素が少なく、動物性たんぱく質を消化しずらい傾向にあります。肉や卵のレクチンは飼料によるところが多く、それを2次的に摂り入れることにより、たんぱく質の凝集反応が起こりやすくなり、残留たんぱく質が腸内に残り便秘の原因となることも。
■身体はまだレクチンに対応できていない
人間の身体はレクチンに対応するような進化を遂げていないので、同じ野菜のレクチンを摂りすぎると身体が怠くなったり、たんぱく質を凝集させて脂肪や脳などに蓄積させるため太ったり、病気になったりすることがあります。しかし、たんぱく質の消化酵素(主に胃酸)の分泌量は人それぞれなので、リスクもまた人それぞれ。それにより合う野菜、合わない野菜も変わってくるので対策も人ぞれぞれ。また、十分な量の胃酸や消化酵素を持ち合わせていても、暴飲暴食や神経の緊張などは消化力を落とす原因にもなり、便秘を引き起こすこともあるので要注意です。
■健康な体は、食事と消化機能のバランスからも作れる。
ご自身の消化機能にあった食事は、便秘の解消はもちろんのこと、体が軽くなり動きやすくなったりと、様々な恩恵が受けられます。もし貴方が現在便秘で悩んでいたり身体が疲れやすいと感じているのであれば、消化機能の負担を取り除くだけでもこれらが改善するかもしれません。
そこでオススメなのが『六命健康法(①ストレス対策 ②姿勢 ③呼吸 ④運動 ⑤食事 ⑥睡眠 の6つの項目から人体の機能を見る健康法)』。
「⑤食事」では、三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物(糖質))についての知識を中心に貴方の身体の消化能力を分析・タイプ分けを行います。そしてそのタイプ別に、積極的に摂った方が良い食材や避けた方が良い食材などを理解し、日常で実践出来るようになって頂きます。
美の追求法が個人個人で異なるのと同様、健康法もまた個人個人で異なるもの。まずはストレス対策から、貴方にあった健康法を一緒に見つけていきませんか?