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温かみのしくみ(体温)②
温かみのしくみ(体温)②
【いろいろな汗】
(精神性発汗、味覚性発汗)
暑いときに起こる、
体温調節のための
温熱性発汗以外にも、
さまざまな場合に汗は
出てくるものです。
人によっては、そのことを
気にして、病気ではないかと
悩んだりするようですが、
そんなことはないのです。
汗をかくことは、ひとえに
生理的な反応、つまり、
誰でも多かれ少なかれ
起こるものなのです。
人は、精神的な緊張を
強いられると、汗をかきます。
これを精神性発汗といいます。
精神的緊張により
自律神経が働き、
額や手や足の汗腺を
刺激して発汗させます。
しかられたときや、
壇上に立ってのあいさつなど、
過度に緊張を強いられたときに
額から汗が流れ落ちる人も
多いものです。
もう一つよく見られるのが、
味覚性発汗と呼ばれる
ものです。
辛味や酸味の食べ物を
食べると、額や鼻などから
汗が出ます。
よく、額に汗をかきながら
カレーなどを食べる人を
見かけますね。
私の友人のなかに
カレーライスー杯食べると、
みるみる全身から汗が出て、
シャツを替えなければ
ならなくなる人もいます。
でも、本人は辛いカレーが
好きなので、困ったものです。
また、肉類を食べると
よく汗をかく人もいますが、
これは味覚性発汗というより、
肉のタンパク質の消化吸収の際に
起こる一過性のエネルギー代謝の
増加で、熱が生じて体を温めた
ための温熱性発汗と思われます。
どんな理由にせよ、発汗があれば
体温を下げる効果がありますので、
夏の暑い盛りに辛いものを
食べたり、タンパク質を多く
とったりするのは理にかなって
いるわけです。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。