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てんの気まぐれメルマガ〜自分を理解していく過程
こんにちは
親と子の相談室「てん」の
木下さゆりです。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
私は夏休みで学校の仕事が休みなので
ゆっくりとした日々を過ごしています。
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カウンセリングをしていて
「これからどうなっていくのでしょうか?」
「これからどうしたらいいのでしょうか?」
という質問をよくされます。
この質問をされる方は
既に子どもの課題に気がついていて、
今後のことに目を向けられている、
付き合っていこうと考えているということです。
でも
正確な未来のことはわかりません。
でも
「こうなっていると良い」という予想して
そのために今何が必要かを考えることはします。
この「こうなっていると良い」というのが
現実からかけ離れていてはだめです。
私は、
『その子が心身ともに健康で、その子らしく生きていける』
ということを常に考えています。
そのために
『その子がどう自分を理解して受け容れていくか』という
自己理解の過程を重要視しています。
誰しも、「自分とはどういう人なのか」ということを考えます。
特に発達障害の子は
「他の子と同じように」考えることや行動することが苦手です。
そのため社会生活の中で、過適応になったり、
できない自分を責めたりすることが増えやすいです。
だからこそ、
自分の考えや行動パターンを理解(想定)しておくことは
とても大切です。
私も子どもとのセラピーの中で
(必要なときには)子どもが気づきを得られるようにかかわります。
その子の考え方やパターンを伝え、
「深く観察して考えるところが良いよね」などと
“良いところ”としてまず伝えます。
私との関係ができて、自己理解が少し進んだときには
「それは、考えすぎかもしれない。相手に聞いてみても良いかもよ?」
「いったん離れることはできる?」など
指摘や助言を合わせて伝えるようにしています。
『客観的で前向きな自己理解』から、
『社会生活上での対処法(スキル)を築く』
過程を目標としています。
この「自分なりのパターン」を
ネガティブな感情でなく、客観的に捉える過程に
個々の性格傾向が影響しているように思います。
「確かに、自分はこういうところは苦手だ!」と素直に受け容れる子もいれば
「そんな自分はだめだ…」「みんなと同じがいい」と受け容れることに
エネルギーと時間を費やす子もいます。
そんなときには
「マイナスにしか考えられない自分」も否定することなく、
受け容れたいと思っています。
毎日、元気と笑顔で溢れていれば良いのかもしれませんが、
気が塞いで何もできない日が続いても
「今の自分に必要なこと」と受け容れて時間に身を任せてもいいと思います。
どんな自分でも「今の自分」を生き続けてほしいです。
親と子の相談室「てん」
木下さゆり
ten.kyoto2023@gmail.com