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脳のしくみ(脳神経系)14
脳のしくみ(脳神経系)14
【口八丁手八丁!】
(運動野)
私たちの体を動かすのは
大脳です。
大脳の表面には、ちょうど
頭のてっペん辺りから
耳の上の辺りまで、左右に
帯状の盛り上がりがつながって
いて、ここにある無数の神経
細胞から全身の筋肉に指令が
発せられています。
この部分を運動野といいます。
運動野の神経細胞たちは、
それぞれ担当する体の部分が
決まっています。
頭のてっペんあたりは足で、
そこから順に腰、胴、胸と並び、
腕から手、指、その次は額から
顔、そして口、舌と続きます。
そして動きが細かくなる手、
指、口、舌を担当する神経細胞の
数が圧倒的に多く、たとえば
胴回りの部分を担当する
神経細胞より、指を担当する
神経細胞の方がはるかに
多いのです。
胴回りよりはるかに小さい指に
たくさんの神経細胞を動員して、
初めて細かい指の動きが可能に
なります。
おはしが使えるのも、鉛筆を
使って文字を書けるのも、
このしくみのおかげです。
そして、唇や舌を担当する
神経細胞の数も指に匹敵する
ぐらいの数です。
これは、言葉を発することが、
非常に複雑な運動を必要して
いることを示すものです。
人は、言葉と道具を駆使して
文明を築いてきました。
大脳の運動野は、人にとって
言葉と道具がいかに大事な
ものであるのかを如実に
示しています。
よく認知症予防に、楽しい会話、
書道や手芸など手先を良く使う
ことが推奨されますが、
なるほど、言葉と道具はらしく
生きてゆく原点なのですね。
ロ八丁手八丁で運動野を使って、
楽しい人生をすごそうでは
ありませんか!
最後までお読み下さり
ありがとうございました。