ゆらぎ整体名古屋堀田院【自律神経系機能回復/姿勢矯正】

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脳のしくみ(脳神経系)12

脳のしくみ(脳神経系)12
【認知と認知症】
(認知症の意味)


認知とは、「それとハッキリ

認めること」と国語辞典に

あります。


法律用語としても使われる

認知ですが、れっきとした

学術用語でもあります。


手元の生理学用語集によると、
「感覚系を介して得た情報を

もとに、外界の事象を把握

すること」という意味です。


つまり認知は、脳の働きの

一つであり、私たちは目に

映った映像や耳で聞いた

音などを、脳で「それと

ハッキリ認めて」周りの

様子を知るのです。


この認知がうまく行かない

状態を失認といいます。


たとえば、眼球や視神経には

全く異常がないのに、脳で

見えていると認められない

精神盲や、同様に耳や聴神経

には問題がないのに全く聞こえ

ない精神聾などがあります。


これらは、感覚を担当する

脳の部分の働きが失われる

ために起こります。


実は、認知が障害された

失認と、認知症はイコール

ではないのです。


認知症は2004年に

厚生労働省の検討会で

決定された病名です。


従来は「痴呆」と呼ばれて

いたものをいい換えただけで、

新しい病気ではありません。


いい換えた理由は「痴呆」

にある負のイメージによる

差別的印象をぬぐい去る

ためでした。


ですから認知症には

認知の障害だけでなく

記憶の障害が含まれて

います。
すっかり広まって

しまったのでしかたがない
ですが、認知症という言葉は

記憶障害の意味がわかり

にくく、逆に認知の言葉の

意味を誤解されやすく、

学者の間では評判が

よくありません。


どうも、官製のお仕着せは

何事によらず具合の悪い

ものです。


最後までお読み下さり

ありがとうございました。

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