親と子の相談室「てん」

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てんの気まぐれメルマガ〜安心感とは

こんにちは
親と子の相談室「てん」
木下さゆりです。
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「安心できることがまずは大切」
とよく言いますが、
“安心”って
曖昧な概念ですよね。

安心とは何なのか。

人間が生まれて初めて獲得する安心感は
養育者との関係の中で得られるものです。

「自分が求めると相手が応じてくれる」
「自分の存在がありのままに受け入れられている」
この繰り返しの中で養育者や世界に対する安心を広げていきます。

これは大事な対人関係の基盤になっていきます。
成長とともに親子関係は変わっていくものなので、
「いま」の関係を見つめなおす作業は繰り返し必要です。

ただ、
養育者との間で安心感が育まれていたとしても
養育者と離れて
集団生活という「社会」に出ると
この“安心感”が作用しにくい子もいます。

何が起こるのだろうか・・・
この人(子)はどんな人だろうか・・・
上手にできるだろうか・・・
何に不安になっているのかも気づくことができず、
漠然とした「わからない」に包まれての生活・・・

そんな毎日になっていくと
社会=不安になります。

無理やり不安な社会に合わせる必要はありません。
しかし、不安ではない社会や他者がいることにも気づいてほしいです。
「社会的な安心感」
を築く場に「てん」がなっていけることを
目指しています。

安心できる存在が家族以外にもいることを知ってほしいです。

では、どうやって「安心感」を築いていくのか…
それはマニュアルがあるものではないですが、
その子を「否定しない」と同時に「わかろうとする」姿勢は大切だと思っています。

今の興味のあることや楽しいこと
どんなことを理不尽に思っていて
苦しんでいるのか。
もちろんことばにしてもいいし、話さなくてもいい。
助言もしないし、強要もしません。
それを伝えながら、ことばにしないかかわり(ノンバーバルコミュニケーション)での
メッセージも大切にしています。

これはこれまでの経験から得たスキルに近いですが、
その子が心地よい(無理しなくていい)と感じるであろう実際の距離間を図りながら
声の音量、トーン、相槌を返すタイミング、話のペースなどをその子に合わせます。

こういったことが得意な人と苦手な人といるかと思いますが、
頭の隅に入れておくと
必要になったときに頭に浮かんでくるかもしれません。

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