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おしっこのしくみ (腎泌尿器系)②
おしっこのしくみ (腎泌尿器系)②
【ノドが「渇く」】
(口渇と飲水中枢)
水が飲みたい、水分が欲しいと
思ったとき、人は
「ノドが湯いた」と
表現します。
でも、よく考えてみると、
ノドが本当に乾燥しているのか
というと、そうではありませんね。
試しに、ノドが渇いたと
感じたときに、かがみで
ノドの奥を見てみてください。
ノドの奥の粘膜は
みずみずしいままです。
本当にノドの粘膜が乾燥することも
もちろんありますが、そのときは、
ノドの奥が張り付くような感じを
持つはずです。
つまり、「ノドが渇いた」と
「ノドが乾燥した」は、
直接には関係がないことなのです。
「ドが渇いた」という感覚は、
体の水分が不足しているという
合図です。
本当は、脳の中心部の
視床下部にある、飲水を
つかさどる飲水中枢が働くと、
「ノドが渇く」と感じるように
なっています。
人の体重の0.5%ぐらいの水が
失われると、飲水中枢が働き
ます。
飲水中枢は血液の濃さを
監視しています。
体に水分不足が起こると、
血液がわずかですが「濃く」
なります。
これを感じ取っているのです。
血液、とくに血液の
上澄みである血漿は、
いわば塩水になっています。
この塩水の濃度は一定に
保たないと、細胞に
大きな障害を与えます。
ですから、人の体では、
さまざまなホルモンによって
塩水の濃度を一定に保って
います。
このしくみでおしっこの量を
自動的に変えたりして調節を
します。
でも、この調節追いつかない
水分不足があると、すぐに
飲水中枢が働き、ノドが
渇いて水を飲むというわけです。
ノドが渇いたらこまめに
水分補給するが健康の秘訣です。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。