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栄養のしくみ(栄養と代謝)21
栄養のしくみ(栄養と代謝)21
【脂肪は大事】
(脂肪の意義)
何かと話題に上る
体の脂肪分。
すぐに豚肉や牛肉の
脂身が目に浮かびます。
食べすぎるととたんに
体にたまってしまうため、
どちらかというと厄介者
扱いですが、実はとても
大事なものです。
動物において、脂肪は体に
必要なエネルギーをたくわえる
ために必要です。
人や動物は常に食事が
できるわけではありません。
でも、食事をしていない
ときでも生きるために
細胞はエネルギーを
使います。
そのためのエネルギーは、
あらかじめたくわえて
おいた脂肪分を使って
いるのです。
ですから体脂肪が少ないと
持久力がないし、寒さに弱く
なります。
脂肪はエネルギーを
たくわえるのに有利な
物質です。
まず、軽いことです。
ご存じのように脂肪は水に
浮かびます。
もし、植物のようにでんぷんで
エネルギーをたくわえようと
すると、人の体重は15キロ
ぐらい増えてしまいます。
もう一つ有利な点は、脂防から
水が多く生じることです。
ラクダが何日も飲ます食わすで
砂漫を渡ってゆけるのは、
コブの中の脂肪を分解して
エネルギーを得るときに生じ
る水分を利用しているから
だといわれています。
渡り鳥が海を越えてゆけるのも
同じ理由と考えられています。
さらに細胞自体をつくるために、
脂防が欠かせないことも
わかっています。
体形を気にしておに脂防を
避ける人がいますが、かえって
体によくないこともあるのです。
昔に比べて脳内出血が
減ったのは、日本人が
脂防を多くとり、血管が
文夫になったごとが一因と
いわれています。
やはり脂防も適度には
必要なのです。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。