栄養のしくみ（栄養と代謝） 19
【コラーゲン】
(タンパク質の消化吸収)

タンバク質は人の体をつくり、

働きを担うとても大事な

物質です。

タンパク質はアミノ酸が

長くつながったものですが、

生物の種類でタンパク質の

構造、つまりアミノ酸の

並び方は全く異なります。

ですから万一、他の種類の

タンパク質が体の中に

入ったら、これを異物あるいは

外敵とみなして、免疫などの

しくみで排除します。

排除の反応が強く起こり

すぎるとアレルギーとなって、

最悪の場合は生命の危機に
なります。

でも人は動物や植物の

タンパク質を毎日食べます。

人の体のタンパク質を
合成するためのアミノ酸が

必要だからです。

他の生物のタンパク質を

そのまま体に入れられない

ので、胃腸の中で消化分解され
バラバラのアミノ酸にします。

バラバラのアミノ酸は、

腸から吸収され、体の中で

人のタンパク質に組み立て

直されるのです。

これならアレルギーなどは

起こりません。

最近、美肌のためとかいって

コラーゲンばやりです。

コラーゲンはいろいろな

動物が持っているタンパク質

ですが、人のコラーゲンと

動物のコラーゲンは似て非なる

ものです。

ですから、食べたコラーゲンは

徹底的に消化分解されて、

アミノ酸になって吸収されます。

つまり、食べたコラーゲンは

人のコラーゲンにはならない

のです。

お肌に対する効果は

ほとんどないでしょう。

毒ではありませんが、

高いお金を出して
コラーゲン入り食品を

買うのは、何かもったいない

気がします。

豚足や魚の煮こごりも

コラーゲンが多いのですが、

これを食べたほうが安上がりです。

効果はないと思いますが、、、

最後までお読み下さり

ありがとうございました。