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栄養のしくみ(栄養と代謝)17
栄養のしくみ(栄養と代謝)17
【尿酸って何?】
(尿酸代謝と痛風)
よく検診などで「尿酸値が高い」
と医師から指摘される人が
増えているようです。
尿酸といえば痛風です。
痛風は血液中に尿酸が
多くなりすぎた人の一部に
起こる病気で、たとえば
足の親指の関節が腫れ上がって
強烈な痛みに襲われる病気です。
昔から王族や貴族など、
豪勢な食事を続ける人に
発症することから
「ぜいたく病」
と呼ばれていました。
ところで尿酸って、なんだか
ご存じでしょうか。
尿酸は主に肝臓でつくられて、
おしっこに出てくる物質です。
尿酸の材料は核酸です。
核酸とは遺伝子の材料となる
欠くことのできない物質です。
核酸を代謝してゴミとして
体の外に出すために、尿酸に形を
変えておしっこに出しています。
人は核酸をいつも食事から
栄養としてとっています。
とくに肉類、魚、卵などに
多く含まれます。
それは、これらの中に
たくさんの動物の遺伝子が
入っているからです。
ですから、こうしたものを
たくさん食べすぎると、
尿酸がたくさんできて、
おしっこから出るのが
追いつかなくなって、
血液中にたまってしまうのです。
お肉の中でもホルモンや
レバーなどの内臓肉は、
核酸がより多く含まれますので、
要注意です。
一方、お酒も尿酸を増やす
もので、とくに酵母の遺伝子が
たくさん含まれているビールは
危険です。
ビールにくし焼きという
メニューは庶民の味方、
おじさんたちの定番メニュー
ですが、尿酸を増やす可能性が
高く危険です。
今や痛風は「ぜいたく病」
ではなく、「のん兵衛病」
になったようです。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。