栄養のしくみ（栄養と代謝）11
【サプリだけ？】
(栄養素とサプリメント)

高齢化社会を迎えて、

健康に関心が高まっています。

健康な体を日常からつくろうと、
スポーツとともに食事内容の

改善が重視されています。

そこで、昨今はサプリとか

機能性食品とかいわれるものが

たくさん世の中に出回って

います。

ところで、サプリとは、
いったいどんなもの

なのでしょうか。

サプリが「サプリメント」

という英語の略であることは、

ご存じの方も多いでしょう。

サプリメントは、「補足、補遺」

あるいは「付録」という意味です。

通常の食事で不足しがちな

栄養素を食べ物とは別な形、

つまり錠剤などで補うために

つくられたものをさしています。

糖質、脂質、タンパク質の

三大栄養素は、通常は不足しない

はずなので、それ以外の栄養素、

ビタミン類やミネラルなどを

補う目的でつくられています。

もちろん、良質なタンパク質が

不足する事態も考えられるので、

そのためのサプリもあります。

ですから、毎日3度、きちんと

食事をすることが前提で、

それを実行した上で、

なおかつ不足するものについて、

サプリとして補うのが原則なのです。

以前、ほんの少しのご飯と、

さまざまなたくさんの錠剤

（サプリ）を並べて、それでお昼を

済ませてしまう女性の話を聞いて

驚いたことがあります。

彼女は栄養的に十分と信じていて、

周りの忠告を聞かなかったそうです。

でも、これはおかしいですね。

ちゃんと食事しないでサプリを

とるのは、燃料入れないで

エンジンオイルや添加剤だけで
車を走らせるようなものです。

サプリはサプリにすぎないのです。

最後までお読み下さり

ありがとうございました。