mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
栄養のしくみ(栄養と代謝)⑦
栄養のしくみ(栄養と代謝)⑦
【脳と空腹】
(空腹感のしくみ)
夜中まで受験勉強などを続け、
おなかがすいて何か食べたく
なった経験をお持ちの方も
多いと思います。
勉強だけでなく、根をつめて
事務仕事を続けていると、
夕方におなかが減って
しょうがなくなる人もいると
思います。
体はほとんど動かさない勉強や
事務仕事で、おなかが減って
しまうのはなぜなのでしょうか?
これは、脳を使ってたくさんの
考えごとをしたからです。
脳を使うと、やはりエネルギーを
消費します。
脳にエネルギー源や酸素を
送るため、血液が頭に集中する
ことからも明らかです。
考えごとをすると、
頭がカッカしてくることも
よくありますね。
脳の神経細胞の活動に
利用できるエネルギー源は、
グルコースだけです。
神経細胞は食べ物に
入っている脂肪や
タンパク質(アミノ酸)は
エネルギー源として
利用できません。
ですから、脳を使うと
グルコースがどんどん
消費されます。
こうして血液中のグルコースは
減少傾向を示します。
こうなると脳もエネルギー不足で
疲労してくるのです。
さらに、血液中のグルコースの
減少は、脳の中の視床下部
という場所にある摂食中枢を
活性化させます。
こうして空腹感を感じることに
なります。
つまり脳を使うと、おなかが
減ることになるのです。
でも、体は動かしていないので、
実はそれほどのエネルギー補給は
必要ありません。
脳の疲労を回復させるためには、
グルコースを多く含む甘いものが
効果的です。
昼食後、仕事で頭が疲れ始める
午後3時ごろ、おやつとして
お菓子や甘い飲み物をとる習慣は
理にかなっているのです。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。