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栄養のしくみ(栄養と代謝)④
栄養のしくみ(栄養と代謝)④
【誤解されているインスリン】
(同化ホルモン)
ィンスリンはとても有名な
ホルモンですね。
ところで、インスリンの
仕事とは何でしょう?
「糖尿病で足りなくなる」
「血糖を下げるホルモン」
とお考えの方が大多数
でしょう。
しかし、これは正確では
ありません。
では、インスリンの本当の
役割は何なのでしょう?
ポイントは食事をすると、
すい臓から大量のインスリンが
放出されることです。
食事をすると、腸から糖分が
血液へ吸収されて、血糖値が
上昇します。
この高い血糖値がインスリン
分泌のきっかけです。
そしてインスリンが出ると、
血糖値が低下します。
血液中の糖分はどこに
行ったのでしょう。
それは、筋肉や脂肪組織の
細胞の中に運ばれたのです。
運ばれた糖分は細胞内で
エネルギー源として利用
されるのです。
インスリンは、筋肉や
脂肪細胞の中に糖分を
取り込むための通路を
細胞膜につくるのが役割です。
インスリンは通路をつくるだけ
ですが、結果として血液中の
糖分が細胞に移動するので、
血糖が低下するのです。
ですから、インスリンがないと、
筋肉や脂肪細胞はエネルギー
不足になり、機能が低下する
ことになります。
つまり、血糖を低下させるのは
インスリンの目的ではありません。
インスリンは食べた栄養分を
体の中で有効に使うための
案内係なのです。
普段から食事を多めにとって
しまうと、インスリンはいつも
働かされることになります。
すると、次第にインスリンの
効きが悪くなります。
血糖は下がりにくくなり、
ついには糖尿病です。
ご用心、ご用心。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。