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栄養のしくみ(栄養と代謝)②
栄養のしくみ(栄養と代謝)②
【ご飯はなぜ脂肪になる?】
(中間代謝)
おしいしい夕食も終わりかけ、
もう一膳、ご飯を食べたい
ところですが、体重を気にして
ガマンする。
健康のためにはやむを得ない
ところです。
でも、一杯のご飯はなぜ体重を
増やすのでしょう?
体重が増えるということは、
体に脂肪がつくことであるのは
ご存じだと思います。
はたして食べたご飯は脂肪に
変わるのでしょうか?
答えはもちろん「イエス」です。
1回の食事でとった栄養素のうち、
当座のエネルギー源として
使われる分を超えるものは、
将来のために蓄えられます。
将来とは、運動をして
消費エネルギーが急に
増えたときや、空腹により
エネルギーの供給が低下した
ときのことです。
そのエネルギーの蓄積の方法が、
脂肪をためることです。
肝臓や皮下などの脂肪組織は、
ご飯に含まれる炭水化物
(糖分)を分解して取り出した
ブドウ糖を材料にして脂肪を
つくり出し蓄積します。
ではなぜ、脂肪なのでしょう?
それは、脂肪のエネルギーを
蓄積する効率が良いからです。
糖質やタンパク質は1グラムで
約4キロカロリーのエネルギーを
蓄積しますが、脂肪1グラムは
約9キロカロリーも蓄積できる
のです。
さらに、脂肪が軽いからです。
ご存じのように、脂肪は水に
浮きますが、砂糖は水に
沈みますね。
というわけで、体に糖分を
ためるより、脂肪をためたほうが
はるかに軽く済むからなのです。
なるべく軽くするようにして
いるのに体重が増えてしまうのは
皮肉ですね。
もう一杯食べたいときは、
十分間だけガマンしましょう。
栄養の吸収が進んで食欲が
収まるはずです。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。