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ごはんを食べるしくみ(消化器系)17
ごはんを食べるしくみ
(消化器系)17
【体を冷やさない】
(消化管運動)
いよいよ夏の到来です。
冷たいものが欲しくなります。
でも、うっかりすると
食べ飲みすぎでおなかを
壊します。
冷たいものをとりすぎ、
具合が悪くなるいちばんの
理由は、胃腸が冷やされることに
あります。
少々の冷たいものは、
ノドから食道を通過する間に
体温で温められるので影響は
全くないのですが、量がすぎると
温まらないまま胃に入ります。
そうして胃腸の壁の温度を
下げてしまうのですが、
体温より温度が下がってくると、
胃腸の運動や胃液の分泌などが
抑えられます。
つまり冷たくなって
動きが鈍くなるのです。
鈍くなったところにさらに
冷たいものが入ると、胃に長く
とどまってさらに冷やし、
そのため消化活動が鈍くなり、
胃もたれを感じたり食欲が
なくなったりします。
また、胃腸に食べ物が長時間
滞留すると、今度は内容物を
排除しようと胃腸が反応して、
下痢や嘔吐が始まります。
冷たいものを食べすぎただけで
食あたりのような症状が出るの
です。
ところで、冷たいものを食べたく
なるのは、暑さで体の水分が
不足して、ノドの渇きを感じる
からです。
冷たい刺激がノドの渇きを
癒やします。
でも、水分を補給するなら、
冷たいものでなくてもいい
のです。
暑い盛りの水分補給に熱い
お茶やコーヒーは悪くあり
ません。
体を冷やさないで済みますし、
熱いものを飲んだ後は、かえって
涼しさを感じたりして。
夏、おなかを壊しやすい方は、
試してみてください。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。