ゆらぎ整体名古屋堀田院【自律神経系機能回復/姿勢矯正】

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ごはんを食べるしくみ(消化器系)15

ごはんを食べるしくみ

(消化器系)15
【吐き気と嘔吐】

(嘔吐反射)


最近の学生はいとも簡単に

「ムカつく!」という言葉を

口にします。


これにはずいぶんと違和感が

ありました。


広辞苑によれば、「ムカつく」は

「吐き気を催す」という意味と

ならんで、「しゃくに触って腹が

立つ」という意味があります。


吐き気と怒りがなぜ

同じ言葉なのかというと、

吐き気がこみ上げることと、

怒りがこみ上げることに

共通性があるからでしょう。


つまりム力つきは

「こみ上げること」であり、

実際に吐くことではありません。


医学ではム力つきを悪心

(おしん)といいます。


実際に吐くことは嘔吐です。


悪心と嘔吐は関連がありますが、

別のしくみです。


悪心なしでも嘔吐は起こります。


嘔吐自体は胃にもともと

備わっているしくみで、

胃に腐った物や有毒なものが

入ってしまったときに、体の中に

吸収される前に排除するために

あります。


食べすぎで胃が一杯になった

ときにも起こります。


一方、悪心は脳内の延髄にある

嘔吐中枢が刺激されたときに

感じるものです。


胃の中に異常があるときには

神経を介して情報が嘔吐中枢に

伝わり、悪心がでます。


また、目が回ったときや、

脳の中に病気があるとき、心臓の

病気、消化管以外の内臓への

刺激でも悪心が出ます。


悪心が出ても嘔吐が起こるとは

限りません。


実際に胃の運動が起きなければ

ならないからです。


医師にかかるときは、ぜひ吐き気

と嘔吐を区別してお話しください。


最後までお読み下さり

ありがとうございました。

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