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ごはんを食べるしくみ(消化器系)①
ごはんを食べるしくみ
(消化器系)①
生きてゆくためにはごはんを
食べなければなりません。
食べたごはんは体に吸収されて、
体をつくったり、エネルギーに
なったりします。
でも食事はそのためだけに
あるのではありません。
食事は大いなる楽しみであり、
日常生活の大部分を占めて
います。
「人はパンのみ生きるにあらず」
でも、パンにより生きている
のです。
【胃が必要なわけ】
(胃の貯蔵機能)
胃が快調だと、食欲も増し、
快適に暮らせます。
胃の調子が悪いと、食欲が
なくなったりします。
胃は健康のバロメーターです。
ところで、胃の役割はいったい
何なのでしょう?
栄養を吸収するところと
思いがちですが、そうでは
ありません。
プロ野球ソフトバンクの王監督が
手術で胃を全摘出しました。
監督は回復し、今は元気に
活躍されています。
つまり、胃がなくても人は生活が
できるのです。
じゃあ要らないものなので
しょうか?
胃を手術でとってしまった人は、
食事を小分けにして、1日4度や
5度にしてとります。
逆にいうと、胃があるおかげで
私たちは1日3度の食事でいい
ということなのです。
食べものは胃に収まります。
胃にためられた食べ物は、
胃液の作用でドロドロの状態に
なります。
そして、胃と小腸(十二指腸)の
間の密的という狭い通路を
通過して、少しずつ小腸に
送り込まれます。
実は、小腸が栄養を吸収する
場所なのですが、小腸の
処理能力には限界があります。
一度に大量の食べ物が来ると、
びっくりして食べ物を排除する
ために下痢を起こしてしまったり
逆につまってしまったりします。
そこで、胃に食べ物をいったん
収めて、腸が吸収できる分だけ
送り込んでいるのです。
こうすれば、腸は常に栄養を
吸収できるから、体が栄養不足
にはならないし、一度にたくさん
食べて、胃にためておくことが
できるから、食事の回数を減ら
して、一日をより有効に使って
働いたり、勉強をしたりできる
わけです。
胃が人類の文明を支えていると
いえるでしょう。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。