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血液が体をめぐるしくみ23
血液が体をめぐるしくみ23
【鉄道と鼓動】
(心拍数)
鉄道が大好きな方は、見て、
乗って、模型をつくって、
すべての観点から鉄道を
楽しんでいますね。
鉄道趣味の人を「鉄ちゃん」
(テッチャン)と呼びます。
昔は「変人」のニュアンスが
ありましたが、今は市民権を
得つつあるようです。
鉄道が好きな方は、連続して
何時間も平気で鉄道に乗り続け、
車窓を楽しみ続けることができる
そうです。
周りの人にはたいそう不思議
がられますが、何の苦痛もない
そうです。
むしろとても心地よいとのこと。
それは、車窓の風景もさること
ながら「ガタン、ガタン」と
奏でられるレールの振動と音の
リズムが、体に心地よいから。
つまり、好きな音楽に身を委ねて
いるのと同じ感覚なのですね。
とくに心臓のリズムに同期する
ぐらいのスピードが最適。
だから、レールの継ぎ目がなく、
振動も音も生じにくい新幹線に
乗り続けるのは、むしろ、かなり
苦痛のようです。
ところで、大多数の「鉄ちゃん」
が大好きな蒸気機関車(SL)は
「シュッ、シュッ」とまるで
心臓を持っているかのような
リズムで蒸気を吐きながら
進みます。
ある高名な鉄道研究家が
蒸気機関車を生き物に
たとえていましたが、
その理由はこの心臓の
鼓動のような動きからでした。
SLプームやブルトレ
(ブルートレイン=寝台列車)
ブームなど、古今東西、鉄道趣味
が脈々と続いているのは、単に
最新の機械に対するあこがれや、
古い機械に対するノスタルジー
だけでなく、鉄道が持つ鼓動の
ようなリズムに人々が共感する
ためではないかと思います。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。