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血液が体をめぐるしくみ20
血液が体をめぐるしくみ20
【心臓と音楽】
(心拍数)
生ある限り動く心臓ですが、
そのテンポは結構変化します。
安静にしているときの心は
1分間に約70回拍動します。
緊張したり、運動したりすると
心の動きは速くなり、1分間
あたり100~200拍ぐらいまでに
なります。
お風呂に入ったり、リラックス
したり、睡眠中だったりすると、
通常より遅くなって1分間あたり
60拍ぐらいになります。
胎児のころに私たちが聴いている
音の大半は、お母さんの心臓の
鼓動であるといわれています。
ですから、この心臓の拍動の
テンボが人類の基本テンポである
といっても過言ではないでしょう。
それを意識しているのか、無意識
なのかはわかりませんが、音楽で
使われるテンポは、1分間あたり
40~200拍の間です。
たとえばアレグロ(快速に陽気に)
は120~160拍ぐらいで、運動会の
BGMにピッタリです。
駆けっこのテーマソングともいえる、
かの有名な「天国と地獄」は速めの
アレグロです。
音楽のテンポと心臓のテンポが共鳴
してスイスイ走れますね。
グラーベ(遅く)は50拍以下だそう
ですが、「葬送行進曲」に使われて
います。
これぐらい心臓が遅くなると、
放っておくと心臓が止まる恐れが
あるので治療対象です。
心臓が止まりそうなくらい悲しい
ということでしょうか?
それとも心停止すなわち死の暗示
なのでしようか。
ショパンのすごみを感じます。
心臓のテンポはそのときの
体の状態の反映といえます。
音楽のテンポは感情の反映で
しょうか。
体と感情は音楽を通じて
共鳴しています。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。