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血液が体をめぐるしくみ16
血液が体をめぐるしくみ16
【鼓動のキッカケ】
(活動電位と心電図)
生きてる証しである心の鼓動は、
いつも規則正しく繰り返されて
います。
心臓の大きさは自分の挙の
大きさにたとえられます。
結構大きな心臓全体が協調して
ポンプとして働き、血液を
送り出しています。
このポンプ作用のために、
心臓全体の動さの拍子を
とるしくみが必要です。
それは心臓の細胞に生じる
電気信号です。
この電気信号は、大静脈と
右心房がっながっている
部分に生じて、刺激伝導系
というしくみで心臓全体に
たちまちのうちに広がって
いきます。
電気信号が心臓全体に広がる
様子は、体の表面に電極を取り
付けることで観察できます。
この記録を心電図と呼びます。
この電気信号がそれぞれの
心臓の細胞に届くと、それを
キッカケとして筋肉である
心臓の細胞は収縮します。
こうして心臓が動き、鼓動として
感じられるのです。
つまり、心臓は電気信号で動く
のです。
動きによって電気が生じるのでは
ありません。
心臓の鼓動が規則正しく繰り
返されているのは電気信号が
規則正しく生じて、生じるたびに
心臓全体に速やかに伝わっていく
ためです。
ですから、心電図の波形は同じ形
のものが規則正しく撮り返し現れ
ます。
ところが、このリズムが狂って
しまい、心感の動に乱れを生じる
ことを不整脈と呼びます。
リズムの乱れだけでなく、規則
正しくても、リズムが速すぎたり
遅すぎたりしても人は動悸を感じ
息苦しくなるので、これらも
不整脈として扱います。
このように心臓の働きは、心臓の
電気信号に左右されます。
心電図はとても重要な検査なの
です。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。