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血液が体をめぐるしくみ15
血液が体をめぐるしくみ15
【鼓動の始まり】
(心臓の自動能)
心臓の鼓動が生きている証し
であるというと、どなたも
同意していただけると思い
ます。
生きている間じゅう心臓は
休みなく鼓動を繰り返し、
鼓動が途切れるときに人は
終焉を迎えます。
では、心臓の鼓動はいつ始まる
のでしようか?それはお母さん
のおなかの中にいるころである
ことは、みなさんご存じだと
思います。
でも、正確にいつなのかは、
ご存じないと思います。
赤ちゃんはお母さんのおなかの
中で、生きてゆくための体の
しくみのほとんどを整えます。
その中で、いちばん先につくら
れる臓器が心臓なのです。
心臓と血管ができて、全身に
血液が流れるようになり、
これによって他の臓器の形成が
うながされる、と考えられて
います。
つまり、心臓の拍動が始まる
時期は、とても早い時期なの
です。
これまでの研究で、その時期は
受精後23日ごろと考えられて
います。
つまり妊娠5週の半ばごろで
しょうか。
このときは、お母さんはまだ
妊娠に気づいていないことが
ほとんどでしょう。
この時期の心臓は、まだとても
心臓とわかるような形をして
いなくて、ただの筒のように
見える時期です。
そんな早い時期から、心臓は
休みなく確実に鼓動し続けて
いるのです。
その後、成長して次第に
大きくなる心臓の鼓動は、
エコー診断器などを使って
お母さんのおなかの上から
聞くことができます。
産科でお子さんの心臓の
鼓動を聞かれたお母さんも
多いと思います。
わが子が出来たことを実感して、
喜びがこみ上げる瞬間ですね。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。