mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
血液が体をめぐるしくみ11
血液が体をめぐるしくみ11
【しなやかな動脈】
(血圧の変動)
血圧には2つの数値があります。
最高血圧と最低血圧です。
最低血圧は心臓の拡張期に
測られるので、拡張期血圧と
いいます。
拡張期には、心臓と血液が全身へ
と送られる動脈との間の弁が
閉じていて、心臓が拡張する
ときの圧力は動脈に伝わりません。
でも、動脈内には動脈の弾力性、
つまりしなやかさによって圧力が
生じています。
これを拡張期血圧として測って
いるのです。
動脈には、平滑筋と呼ぶ筋内が
取り巻いています。
常に緊張して血管の壁に張りを
持たせるのが役割です。
自ら積極的に収縮や拡張すること
はなく、平滑筋だけでは血液は
流れません。
血液が流れるには、心臓が
必要なのです。
心臓が収縮して弁を開いて血液を
動脈内に押し出したとき、動脈は
弾力性があるためにある程度
膨らみます。
次に心臓が拡張に転じて弁が
閉まり、心臓の力が及ばなく
なると、それまで膨らんでいた
動脈が元に戻ろうとします。
こうして動脈内に残った血液は、
動脈が元に戻ろうとする力で
押されるので、血液は流れ続け、
その圧力が拡張期圧として測ら
れるのです。
つまり、動脈の弾力性のおかげで
血液は絶えず体の中を流れ続けて
いるのです。
拡張期血圧は、動が影らむのに
要した力が強いほど高まります。
ですから。動脈がしなやかで
柔らかいと、彫らむのに少ない
力で済ますので、拡張期血圧が
低くなります。
けれども、もし動脈硬化で動が
硬くなってしなやかさを失うと、
影らむためにい力が必要となり、
拡張期血圧も高くなるわけです。
「下」の血圧が高めの方、「上」
の血圧が低いからといっても
油断しないで、病院へ相談して
ください。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。