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【二十四節気・芒種 生命力に満ち溢れた時期です】
芒種(ぼうしゅ)は、日本で言うところの旧暦の5月頃、つまり現代の暦では6月初旬頃にあたります。
今年は6月6日が芒種になります。
文字通りに解釈すると、「芒(のぎ)がつく種(たね)」を指します。
これは田植えが終わり、稲の芽がすくすくと育ち、次第にその穂先(芒)が見えてくる時期を示しています。
この頃になると、田植えが終わった田んぼからは新緑の風景が広がり、夏の訪れを肌で感じることができるでしょう。
また、芒種の頃には、稲作だけでなく、野菜や果物の種まきも行われます。
農作業にとって大切な時期であると同時に、生命力あふれる自然の繁栄と季節の進行を実感することができます。
しかし、芒種は稲作の節目だけでなく、人々の生活や心情にも深く関わっています。
梅雨の季節でもあり、日照時間が少なくなることで、心が沈みがちになることもあります。
一方で、この時期の雨は、豊かな収穫を期待させるものでもあります。
こうした芒種の時期は、我々が自然と共に生きていること、そして四季がもたらすリズムと変化を再認識する大切な機会です。
そして、それは同時に、私たちの暮らしと季節の進行がどれほど密接に結びついているかを示しています。
芒種の訪れは、新たな生命の営みが活発になる季節の始まりを告げます。
それは一年の中でも特に生命力に満ちた時期であり、自然の豊かさと人間の生活が一体となる美しい瞬間を呼び覚ますのです。
芒種の時期、つまり早夏の初めには、季節の移り変わりと共に、旬の食材も新たなものに移行します。
新じゃがいも
じゃがいもの新芋もまた、この時期に収穫されます。新じゃがいもは水分量が豊富で、口当たりが柔らかく、甘みを感じることができます。煮物やポテトサラダ、フライなどに最適です。
サクランボ
6月初旬から中旬にかけてはサクランボの収穫時期です。ジューシーで甘酸っぱいサクランボはそのまま食べても美味しいですし、デザートやジャム、パイなどにも使われます。
青魚
また、海の幸としては、鯵(あじ)、鰯(いわし)、鮎(あゆ)などの青魚が旬を迎えます。これらは脂がのっていて、焼き魚や煮物、魚の塩焼きなどで美味しくいただけます。
これらの食材は芒種の時期に特に旬を迎え、栄養価も高いです。
季節の移り変わりとともに旬の食材が変わることは、自然のリズムと共に生きる日本の食文化の一部です。
これらの食材を活用して、季節感あふれる料理を楽しむことで、自然の恵みに感謝するとともに、体調管理にも役立てることができます。