mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
血液が体をめぐるしくみ③
血液が体をめぐるしくみ③
【脈と拍】
(心拍と脈拍)
心臓の1回の動きを心拍と
いいます。
1分間あたりの心拍の回数が
心拍数で、安静にしていたときで
70回程度といわれます。
ところで、心臓の動きを知ろうと
すると、手首を通る動脈に指を
あてて販脈拍を取ります。
通常は心拍数と脈拍数は
一致しているので、脈拍数を
心拍数の代わりとしています。
病院でも通常、販拍数を使います。
心臓からかなり離れた場所である
手首で心拍の様子がわかるのは
なぜでしょうか?
それは、動脈が「弾力性のある
ホース」だからなのです。
心臓が収縮して血液を大動脈へ
押し出すとき、その圧力で
大動脈が膨らみます。
そして、心臓が拡張している
ときは、心臓と大動脈の間の弁が
閉じ、心臓の力が伝わらないので、
大動脈は自分の弾力性で元に
戻ります。
このとき、中の血液をさらに
押し出すことになります。
こうして大動脈は心拍のたびに
伸縮します。
心臓のすぐ近くで生じた伸縮は、
動脈の壁を伝わっていくので、
手首の動脈でも心拍に合わせた
伸縮が起こります。
これを手首に当てた指で
感じ取っているのです。
そもそも動脈とは「拍動する血管」
という意味です。
また、手首で脈が取れる理由は、
普段は体の中の方を通っている
動脈が、手首では皮膚のすぐ下を
通過するからなのです。
そのような場所はほかに、
ヒジの内側、脇の下の付け根、
ヒザの裏側、足の平の上側
(足背)などがあります。
現代医学でも、脈は心臓の
様子を示す重要なサイン
なのです。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。