4月20日（木）は穀雨（こくう）です。

穀雨とは、地上にある多種多様な穀物にとって恵みの雨が降り注ぐ季節を指します。

成長に多くの水分と栄養分を必要とする穀物にとって、この時期の雨はまさに天からの恵みなのです。

この時期の旬の食べ物と言えば、筍です。
筍はタケ類の地下茎からでる幼茎を指します。
「筍」という漢字は、竹が10日間（一旬）で成長することを意味しています。
つまり筍が収穫できる期間は短く、柔らかい生のたけのこを楽しむことができるのは限られた期間だけなのです。

この頃になると桜は完全に散り、次は藤の花の季節がやってきます。
美しく垂れ下がる紫の花は藤棚でよく見かけるのではないでしょうか。

穀雨の行事としては八十八夜が有名です。
立春から数えて、八十八日目に当たる夜を指しますが、それが5月2日頃、GW真っ只中です。

この時期に田植えや茶摘みが行われます。
八十八夜に積んだ茶葉は長寿の薬とも言われ、
縁起が良いものとされていました。

春の暖かさから、時に暑さを感じ始める穀雨。
春季の最後の節気でもあります。

これから始まる新緑の季節が楽しみですね。