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【KENJUKU/健塾】「発達障害の正しい理解!」ってなに?
本日、4月2日から8日まで「発達障害啓発週間」です。
これを機に「発達障害に正しい理解を」というメッセージを伴った情報が増えるのが通例ですが、世の中に出回っている情報の大半は不正確であり、決して科学的に正しいとは言えないものばかりです。
実は、精神障害や発達障害を扱う精神科領域は、根本的なことすら解明されていないというのが実情です。
その典型例が、うつ病の脳内化学物質不均衡論です。精神科医はセロトニン等の脳内化学物質のバランスが乱れることでうつ病が発症すると長らく吹聴してきましたが、それを裏付ける科学的事実がないと最近明らかになりました。
発達障害の「正しい情報」も、その多くが一部の専門家の単なる仮説(つまりは科学的に事実であると証明されていない意見)に基づいています。
仮説が仮説として取り扱われる分には問題ないのですが、それが科学的事実と誤解され、絶対視されてしまうことで大きな問題へと発展します。それが現在の発達障害者支援です。
まるで魔女狩りのように発達障害の早期発見・早期支援が進められる中、取り返しのつかない悲劇があちこちで起きています。現行の発達障害者支援は、そのような悲劇が起きてしまうリスクを念頭においたものではなく、完全に無視しているのです。
子どもの味方だと思われている児童精神科医について、一部の専門家のPRによって意図的に作られたイメージではなく、現実的な視点から捉えたのがこの本です。
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私が事実を率直に指摘することで、「じゃあどうしたらいいの?」と不安になるかもしれません。しかし、世間をよく見渡してみれば、ちゃんと解決策を示し、実績を挙げている人もかなりいるのです。しかし、精神科医たちによるPRがあまりにも強く、行政にも学校にも職場にも他科の医師にも、親にも、そうした取り組みが届いていないのが現状です。
はたして精神医学的なチェックリストに基づいて子どもを評価することは支援になるのか、精神医学的診断がないと支援につながらないのか、精神医学的な治療や療育以外に改善する方法はないのかなど、「正しい理解とは、実践可能で多くのケースで問題を解決するデータを得てそえrを適用できるレベルで知る」ということです。
精神科医たちの「正しい理解」とはおよそ方向性の違うものだということを理解してください。