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ジュエリーのミニ知識 no.1 ダイアモンドのクリーニング方法と ミニ知識
ダイアモンドはいつも輝いていて欲しいですね!
そこでアメリカ宝石学会GIA鑑定士(GG)安倍誠が解説します。
ダイアモンドはその輝きを最大限に引き出す為に、精密な計算のもとに原石からカットされています。
しかしダイアモンドは油汚れが付着しやすく、特に裏側の部分(パビリオン側)に汚れが溜まりがちです。
このような状態になるとダイアモンドに入射した光が計算通りに見る人の眼に帰って来ずに外れて行ってしまい、水晶並みににしか輝きません。
クリーニング方法:歯ブラシに中性洗剤を付けて特に枠の隙間からダイアモンドの裏側を綺麗にして水洗いします。汚れが取れにくい場合は爪楊枝でこすり取って下さい。
枠の隙間から見て白濁していた裏側が本来の透明になれば大丈夫です。
注意点:枠の爪は必ず緩みます。洗っている最中に宝石が外れても大丈夫なように器で
受けるか栓を忘れずに!
洗い終わったらジュエリーを耳元で軽く振って下さい。
カチャカチャと鳴ったら爪が緩んでいる証拠です。すぐ修理に出して下さい。
ミニ知識:輝くダイアモンドには次の要素があります。
A. 透明度:良質なダイアモンドは他の宝石に比べてかなりの透明度があり完全に透明にみえます。
B. 光沢:ダイアモンドのモース硬度は10です。平らな精密研磨面からの正反射は非常に高度な光沢をもたらし、大半の宝石がガラス光沢であるのに対してダイアモンドのそれは金剛光沢と呼ばれます。
C. 輝き(ブリリアンシー):輝きとは真上から見た時にダイアモンドやその他の宝石の内部、外部から眼に入る光の反射のことです。
D. シンチレーション:宝石が動く時に宝石の様々ファセットに見られる閃光(フラッシュ)