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【KENJUKU/健塾】メルマガ 子どもの自殺。クスリが原因!
【 子どもの自殺、クスリが原因! 】
昨年の子どもの自殺が過去最悪だったと報道されています。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230228-OYT1T50221/
様々な原因があるでしょう。しかし、文部科学省の「原因を分析する」という言葉は空虚に聞こえます。なぜならば、文部科学省は重要なことを検証していないからです。
その姿勢はこちらに現れています。
https://www.mext.go.jp/content/20210625-mext_jidou01-000016243_001.pdf
「(4)専門的な対応を要する児童生徒の増加について」において、「これまで何らかの精神疾患が疑われる児童生徒については、精神科の専門治療につなげることで学校は十分に役割を果たしたとされてきたが、それだけでは児童生徒の自殺予防として十分とはいえない可能性を示唆しているからである。逆にいえば、メンタルヘルス問題を抱えた児童生徒を精神科治療につなげるととともに、学校と医療機関が有機的に連携し、場合によっては、地域の保健行政機関や児童福祉機関、あるいは、民間の社会資源とも連携した支援が必要であるともいえる。」と書かれてあります。
ここで、精神科の専門治療につなげること自体を検証する姿勢が見られないのです。専門治療につなげた結果、自殺した子どもがいたのであれば、そのつなげた先の専門治療こそ第一に検証されるべきでしょう。それなのに、「精神科治療につなげるとともに」とあります。
これでは、子どもを乗せたバスが事故を起こした場合に、事故自体を検証し、バスの車両や運転手自体に非がなかったかを確認するということを全くせず、引き続き子どもをそのバスに乗せながら、バスの乗り方、乗せ方ばかりを検証するようなものです。
一方、子どもに対する抗うつ薬は自殺行動を引き起こすリスクがありながら効果(※うつ病に対して)が認められていないということが明らかになっています。しかし、それでも子どもたちにこれらの薬は使われています。親や本人はそのリスクや効果の無さを承知の上で薬物治療を受け入れているのか疑問です。
行政も教員も親も無批判、無警戒で専門家につなげてしまい、しかもその悪い結果に対して何ら検証されていない実態に切り込んだのが『児童精神科医は子どもの味方か』です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4909542477
子どもの自殺の原因は全て精神医療のせいだと主張しているのではありません。専門家を無批判に信奉し、専門家につないだはずなのに悪い結果となっている事実に目を背けている姿勢こそが、子どもの未来を奪っている本当の原因でしょう。
【参考】
1,サインバルタの医薬品添付文書 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1179052M1022_2_23/ には自殺という文字が21回出てきます。
2,パキシルの医薬品添付文書 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1179041F1025_2_40/ の警告欄には「自殺に関するリスクが増加する」 と書かれており、自殺という文字はサインバルタと同じ21回出てきます。そして、臨床に基づく情報として「24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった」と書かれています。