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健康寿命 75歳の壁を乗り越えよう 普段の生活から未病対策を考える
「脳卒中予防」あらゆる病気を未然に阻止 日本医科大学神経内科学・木村和美大学院教授に聞く(zakzak夕刊フジの記事抜粋)
かつて国内死因の第1位だった脳卒中は、治療の進歩で助かる命が増えた。一方で半身麻痺などの後遺症により、健康寿命が脅かされることがある。その予防法について日本医科大学神経内科学の木村和美大学院教授に聞いた。
■血管を守れ
脳卒中で最も患者数が多い脳梗塞は、脳の血管に血栓が詰まることが原因だ。血栓が生じる主な要因は、①動脈硬化と②心房細動である。
「動脈硬化を防ぐには、2型糖尿病と高血圧の改善・予防がとても重要です。高血圧によって動脈硬化は進み、血栓は生じやすくなります。また、糖尿病は自覚症状がなくても、動脈硬化が進んでいることがあるので注意しましょう」
簡略すると、動脈硬化は血管が柔軟性を失って、硬くもろくなった状態。高血圧で血管に負荷をかけ続ける、あるいは、糖尿病の高血糖状態で血管に悪影響を及ぼし続ければ、動脈硬化はどんどん進み、脳梗塞のみならず心筋梗塞のリスクも高める。血管を守ることが大切だ。
■異常値を放置するな
「高血圧や2型糖尿病は近年、認知症との関係も深いことがわかってきました。どちらも改善して動脈硬化を予防すれば、脳卒中、心筋梗塞、認知症を防ぐことになります。健診の異常値を放置してはいけません」
高血圧や2型糖尿病は早期段階では自覚症状に乏しいだけに、健康診断の異常値を見逃さないことが大切。心電図検査の不整脈で、心房細動は見つかることもある。
心房細動は、不整脈によって心房(心臓の上の部分)の血液が停滞することで血栓が生じ、血流にのって脳の血管を詰まらせ脳梗塞につながる。心房細動は一過性の不整脈のことが多く、健診で必ずしも異常が見つかるわけではないが、心電図検査の異常も放置しないことが重要だ。
■薬による脳出血も
「もうひとつ注意していただきたいのは、抗血栓薬の服用です。脳出血の引き金になることがあります」
一般的に抗血栓薬は、血液をサラサラにする薬といわれ、脳梗塞や心筋梗塞を発症した人は、再発予防のために服用が勧められる。血栓が生じにくい薬だが、反対に出血が止まりにくい。脳の血管が破れて出血する脳出血を起こすと、重篤な事態に至ることも…。
「動脈硬化が強いと抗血栓薬の服用を勧められることがあります。しかし、服用する薬にも脳出血のリスクがあるため、まずは、私は生活習慣病の改善をお勧めします」
先述したように、脳梗塞予防では高血圧や2型糖尿病の改善が欠かせない。脂質異常症も食生活の見直しで、改善・予防することがなによりだ。暴飲暴食を止め、1日30分から1時間の適度な運動を心掛け、睡眠時間を確保してストレス発散も心がけたい。「言うは易し行うは難し」だが…。
「健康寿命を延ばすことを考えるなら、食生活を見直しで血管を守ることは不可欠です。同時に複数の病気を一気に予防できるので、ぜひ取り組んでください」と木村教授は強調する。 (取材・安達純子)
■木村和美(きむら・かずみ)日本医科大学大学院医学研究科神経内科学分野大学院教授、日本医科大学付属病院神経・脳血管内科部長、同病院脳卒中集中治療科部長兼任。1986年熊本大学医学部卒。川崎医科大学脳卒中医学教授、川崎医科大学附属病院副院長などを経て2014年から現職。
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https://ec.tsuku2.jp/items/22064525032021-0001
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