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まこも（真菰）とは？　
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イネ科の多年草で、水辺の湿地に群落をつくる植物です。4月初旬のころに芽をだし、茎や葉は2ｍ以上に成長します。9月中旬から10月中旬にかけて黒穂菌が寄生することで茎が肥大します。これが「マコモタケ」です。中華料理や和食の高級食材として幅広く使われています。真菰にはマコモタケができる品種と、出穂し実ができる在来品種があります。（実はワイルドライスとなる）



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出雲大社本殿のしめ縄は”まこも”で作られている
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出雲大社では、毎年6月1日に「凉殿祭（すずみどののまつり）」別名「真菰の神事」が行われています。参道に置かれた真菰の上を国造が大御幣と共に参進祈念する神事で、国造（神様）が踏まれた真菰を頂くと無病息災とご国豊穣のご利益があるとの信仰があり、氏子は競ってもらい受け、神棚に祀ります。



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健康効果はお墨付き
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まこもは食物繊維が豊富で、ケイ素や葉酸などの他ビタミンB1・B2、カルシウム・鉄などのミネラル、クロロフィルを含有。体内の有害物質を排出して腸内の善玉菌を増やし慢性疾患を予防、血圧や血糖値の低下、免疫力の強化などに有効といわれています。
中国の薬学百科全書「本草網目」（1578）や、日本の「和漢薬書」（1891）においても、実や葉、根の効用があると記されています。まこもが肺・心臓・肝臓・脾臓・腎臓の五臓を利し、毒を消すとあります。
またお釈迦様が、まこもで編んだむしろに病人を寝かせて治療されたという仏話など、古来より重宝されていました。



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大地と水を浄化する
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出雲まこもは農薬・化学肥料不使用。
水中の汚濁物を取り除く働きがあることから、斐伊川、霞ヶ浦、琵琶湖などで真菰ヨシを使った水質浄化業が行われています。また、植生回復浄化施設においてもまこもが利用されています。
心や身体の浄化だけでなく、活用を通して環境保全にも繋がります。



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医薬の國出雲
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出雲大社の御祭神・大国主命は、薬薬の神様である少彦名命と共に医薬の道を拓かれました。古事記には因幡の白兎を治療したとする神話も残されており、出雲の國は男女の縁を結ぶだけでなく薬草を使った医療の先進地であったと考えられます。出雲國風土記には61種類の薬草が登場し、まこももその一つです。