年末公演「義経と弁慶と八百比丘尼の物語」の話

義経と弁慶と八百比丘尼の物語の話
日本中さまざまな場所に残る八百比丘尼の逸話。
「やおびくに」 や 「はっぴゃくびくに」 と 呼ばれている。
どれも、食べたものは様々ながら(人魚の肉や貝など)、それを口にして不老長寿になるという話。
寿命は800年や1000年というものが多い。
昨年この作品を創作上演するにあたり縁あって、栃木市西方町真名子の八百比丘尼堂に舞と演奏を奉納させていただいた。(ここでは、おびくにさま と呼ばれている)
八百比丘尼は、いずれも福井の若狭と関りがある伝説が語り継がれている。
ワタクシが福井出身というころもあり、かすかに記憶にあったこともあったので、作品をつくるにあたりもろもろ資料集めをしてたなか、八百比丘尼が入定したという空印寺の存在を知り、公演後の2022年の1月2日に帰省も兼ね、お参りさせていただいた。
1月2日は、雪!
ピンポーーンの音にも応答されなかったので、本堂へはお参り叶わずかと思ったところ、ダメ元で玄関?をノック。
住職がちょうどいらして、本堂をご案内下さった。いろいろな八百比丘尼の資料も見させていただいた。
ここでは、「南無八百姫菩薩」として、お祀りされている。
八百姫は、後に比丘尼(女性の修行者・尼)になり、全国を行脚して人々を助けて神仏への信仰をといて巡り、行く先々で椿を植えたと言われている。
800年以上も生き、故郷の若狭にもどり、空印寺の洞窟で入定(無我の境地に入り、入滅)したとされている。
洞窟前に椿と数珠をもったおだやかなお顔の八百比丘尼像がいらっしゃる。

800年の寿命は、人としてはやはり長い。
身内になった人、仲良くなった人などが全員先に逝く、普通の人の何倍もそれを繰り返す、、、天地の理に沿っていないという不安や孤独を感じることもあっただろうなと想像する。
お釈迦様の説くところの四苦八苦(生苦・老苦・病苦・死苦・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・ 五蘊盛苦)を人の何倍も長い間味わう・・・ 。
その同じくらい楽しいこともあったと思うが、それも人と縁あってのこと。
八百姫が比丘尼になったのは、人の何倍も四苦八苦を味わった上で、その苦は在ることを認めたうえで、自分の宿命を受け入れ、自分に出来ることをやっていくことを決めたからだと思う。
そんな思いも舞台に込めつつ、今年も12月26日~28日の3日間、八百比丘尼降臨!
ちなみに、空印寺の住職さんによると「今でも生きているとも言われています」とのこと。
さては、うちの八百比丘尼さまはやはり・・・・。

会津・大川荘に是非!
2022年12月26日~28日 20時40分開演/ 上演時間80分予定
会津芦ノ牧温泉大川荘/「浮き舞台」
出演アーティスト:
大藏基誠、大藏康誠、加藤木朗、剱伎衆かむゐ、小島千絵子(五十音順)
音楽:はちまんズ(響 道宴、武田朋子、ミヤケリョウ、清川水鳥)

チケット情報 
和するCIBオンラインショップ
https://tsuku2.jp/wasurucib

大川荘にご宿泊以外の方も、もちろんチケットをお求めいただけます。
または、画面の中でぜひ!
ツイキャスにて、リアルタイム配信&アーカイブ配信(1/7まで資料可)
クレジットカード決済であれば、海外からも視聴可能となっております。
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