2023.07.24
てびちとは
豚足は日本料理には使用されない食材だが、沖縄では足てびち(単にてびち、てぃびちとも)と呼ばれ、煮付けやおでん、沖縄そばの具などとして日常的に消費されている。
てびちとは「手引き」の転訛[1]とされ、煮込み料理を意味する琉球方言である。本来は豚足そのものを指す言葉ではないが、この種の料理に豚の足が多用されたためか、現在は沖縄でも一般に「てびち=豚足」として認識されている。ただし、伝統的なてびちには足先ではなく中足骨の部分(人間の「足の裏」や「手のひら」に相当する部位)を輪切りにしたものが好んで使われることが多いため、他地域で一般的に豚足と呼ばれている部位は「ちまぐー(蹄を意味する琉球語)」と呼んで区別されることもある。