2024.05.07
後頭部からくる頭痛(目の奥の頭痛など)
よくご相談いただく症状の一つに「頭痛」があります。頭痛は「吐き気」「めまい」も一緒に起きることもよくあり、思考力も低下しストレスも強い特徴があります。
N様(40代女性)は首や肩のこりが慢性的にあり、頭痛もときどき起きるとのことでした。目の奥の頭痛が酷くなってくると吐き気も催し、これまでは頭痛薬で仕事は乗り切っていたそうです。
ところが先日、頭痛薬でも痛みと吐き気が解消せず、お仕事に影響が出てしまったそうで、今回当院にお越しになりました。
N様は、首のコリがひどいと、枕に頭のおさまりが悪く、だいたいそういう時は、翌朝から頭痛があり調子悪いのだそうです。
頭痛は「緊張性頭痛」「片頭痛」がありますが、血管拡張から起きる片頭痛も大元の原因は「筋肉の緊張」と当院では考えております。
緊張性頭痛は、首や肩の筋肉の緊張(張り・コリ)から起きるので、片頭痛も基本的な施術方法は、緊張性頭痛を改善することが、おかげ様でタイプの異なる頭痛の改善にきちんとつながっています。
そうした上で、筋肉の緊張を緩める際に特に重要なのが、後頭部の筋肉(後頭下筋群)です。後頭部には、寄細工のような小さな筋肉の集合体(後頭部下筋群)が僧帽筋という表層筋の下にあります。
スイカくらいの重さがある頭を支えるために働いていますが、スマホ姿勢やデスクワーク姿勢など下を向いた姿勢などで「後頭下筋群」は疲労し硬く緊張してしまいます。ストレートネックの方も同じです。
それでもそこを酷使し続けると、頭痛を発症しやすくなります。「目の奥の頭痛」「後頭部が重くズーンとする」「側頭部の痛み」「頭頂部の痛み」などです。
頭痛がよく起きやすい方は、この後頭下筋群を丁寧にじっくり緩めることがマストです。同時に首や肩や背中ももちろん大事ですが、どこか1箇所だけほぐして頭痛を取り除くならば、この後頭部です。
ほぐし方は、うつ伏せや仰向けで行います。
後頭部を緩めるのに特化した施術方法があります。これは頭痛持ちの方には欠かせなく、かつ非常に効果を実感していただきやすいものです。そして非常に好評頂いております。
N様は、頭痛がある状態で来院されましたが、施術中に頭痛は消えていました。
施術後に「頭やこの辺あたりがすごくスッキリしました!」と喜んでくださいました。首を動かすのが軽やかになり、動かす範囲が大幅に改善されたことを実感いただくことができました。
今後は、肩甲骨や背中の疲れ、背骨の可動域をしっかり回復させることで、姿勢の改善にもつながり、より頭痛が起きにくくなってくるはずです。