A様（20代女性）は、首～肩こりが慢性的でしたが、最近悪化して堪えられず当院に来院されました。

・コリが悪化し痛みとなっている（起きている間ずっとつらい）

・頭がいつもボーっとして重く、集中力がかけている

・顔を上に向くと痛く、背中まで痛みが響く

・寝る姿勢が落ち着かなく、朝疲れがとれていない

・背中の疲れと腰痛も少しある（猫背も自覚）

「とにかく首肩がつらくて」と問診の最中も首や肩を気にされていました。

整体やマッサージ店は何度か経験がおありですが、今回は半年ぶりで家の近くで探してお越しになりました。不調の原因はデスクワークが一番原因だそうです。

＜分析＞

うつ伏せで背中の状態を確認したところ、腰→背中→首に近づけば近づくほど、背骨の柔軟性がなくなり、筋肉もガチガチでした。A様はお体が緊張して、無意識に力が入ってしまい抜けない状態でした。

日中ずっとコリや痛みの症状があるということは、脳への不快ストレスが休みなしなので、それだけで体は緊張しこわばってしまうことがよくあります。

これでは、入眠時落ち着かないのは当然ですし、睡眠の質もかなり低下してしまいます。日中、頭がボーっとし集中力がかけてしまうのも、自律神経のバランスが乱れている証拠です。

＜施術方針と施術内容＞

背骨は体を支え、筋肉は背骨を動かします。その両方が固まったような状態であれば、姿勢も悪くなり疲れも取れず、自律神経もますます乱れてしまう可能性があります。

まずは筋肉を深部からじっくり緩めることが基本中の基本で最重要です。表面だけ緩めてもその場は気持ちがいいですが、根本改善とはなりません。

また全身をじっくりほぐすことで、体の緊張がとれ、力が抜けやすくなると、副交感神経が活発になり、より筋肉も緩みやすくなります。オセロがどんどん黒に変わっていった（悪化）のが、こうすることで次は白にどんどん戻っていく感じです。

仰向けになられたとき、A様は大きな深呼吸され「すごい呼吸が楽です。なんでですか？体も楽です」とお話されました。

施術後、腰をかけて頂いた時、顔を上に向く動作をしてもらいました。ほぼ痛みなくうがい姿勢ができるようになっていて「え？スゴイ！今までここまで良くなることなかった」と喜んでいただけました。良かったです。

首肩の自覚症状が強すぎて、呼吸が浅くなっていることも気づかずにいたのですね。１回目の施術が終了し、次回は１週間後でした。施術当日は「ぐっすり眠れた」そうです。

２回目以降、筋骨格の改善をさらに続け、デスクワークの負担を姿勢改善で減らすことで、首肩や睡眠の質はだいぶ安定するようになりました。

少し運動をするお気持ちもでてきたそうです。自律神経が乱れ、交感神経が過剰に働いている時は激しい運動は向きません。ジョギングは筋トレよりは、体操やヨガなどが向いています。

そういったこともお話させていただきました。