人生を変える質問
長年教育という仕事をしてきましたが、この質問の質が自分自身の人生を変えると言っても過言ではないのです。
とにかくうまくいかないときに
「なぜうまくいかないのだろうか?」
と考えていくと、ずっとうまくいかない理由を考えます。これは全てにおいてそうです。これが癖になってしまうと年齢を重ねれば重ねるほどうまくいかなくなっていきます。
子育てで言うと
「どうしてこの子はできないの?」
という質問ですよね。それが、
「どうすれば自立できるのか?」
という質問に変えることによって子どもを成長させることができます。
子どもにむけてやってみる
今回はこの説明ではなく、もっとこの質問を子どもに向けてみることです。
子どもが勉強していてうまくいかないときに親の方から質問をしてみるのです。
「どうすれば点数が取れるようになるのだろうか?」
とです。テストが戻ってきたときにテストの点数を責めるのではなく、
「どうすれば点数がもっと良くなるようになるのだろうか?」
という質問をするわけです。また、子どもと一緒に考えるようにするのです。もちろん、親が答えを出すのではなく、子どもに考えさせるのです。
この質問が子どもの人生を変えると言っても過言ではないのです。子どもを伸ばすのは親は
「どうしてできないの?」
とできない理由を子どもに考えさせます。すると子どもは
「どうせ自分自身は能力がないんだ」
とか
「どうせやっても無理なんだ」
というできない理由を自分で探します。ですが質問を変えて
「どうすれば点数が取れるのだろうか?」
という質問に変えて子どもに考えてさせていくわけです。それを毎回やっていくと考えるようになると思いませんか?
毎回です。1日に子ども自身は質問を何十回も自分自身に投げかけています。
その質問が「できない理由を探す質問」から「どうすればできるのかという質問」に変えていくと全く違ってくるのです。そうすると子どもの人生を大きく変わってきてます。
子どもの人生を変える質問
例えば子ども自身が「××大学にいく」という夢を語ったとします。親は
「そんなのできないよ」
という風な話をしたします。これはできないわけでよね。ですが、
「じゃどうやれば××大学にいるのか?」
という質問を投げかけます。そうすると
「毎日英単語は練習をしないといけない」
「1日3時間は勉強しないとけない」
「数学は毎日しないといけない」
などいろいろ出てくるかも知れません。そうするとこんな反論が出てくるかも知れません。
「でも志望校に合格できなかったらどうするの?」
という疑問が湧いてくるかも知れません。
ですが、そうやって目標を解決するために前向きに取り組む姿勢や身につけたことというのは志望校に合格しなくても役立つことはできるのです
そのための思考や努力は決して無駄にはならないのです。それが他の目標に変わって、それが自分自身の適性に合ってた場合はそれで鍛えられた能力が発揮されるわけです。
志望校に合格できなくても、そのために努力した同じ方法で他の目標に向かうことができるのです。
実際に人生を変えた実例
私の生徒にこんな生徒がいます。
「高校受験に第一志望に失敗」
「大学受験に第一志望に2度失敗」
ですが、その後、別の大学にいって首席で大学を卒業。そして、第1志望の大学院で学んでいます。
残酷な才能
ですが、もしそれがなくて自分自身の才能だけでやってきた人は残酷です。
プロ野球選手などで若いときは成功していたのに、野球を辞めてからうまくいかない人がいるのは野球選手になるまでの過程の中に問題があるわけです。
自分自身でメニューを考えたり、自分自身でどうやればいいのか工夫をしたり、計画を立てたりというスキルが身につけていないと競技を止めてしまうと自分自身には何も残らなくなってしまうのです。
子どもを自立させるためには自分自身の子どもにかける質問を変えてみてください。
1つ1つの質問はたいしたこともないですが、それが1日10回とすると1年で3650回になります。
それが10年すると36500回質問することなります。それだけ変わると当然子ども自身も考えることも変わります。
大切なのは質問です。子どもにどんどん質問を投げかけて、子どもに考えさせるようにしましょう。
もちろん最初はうまくいかないことはあります。ですが大切なのはうまくいくことではなく、子どもを成長させることです。
子どもを成長させることにウェイトを置くことができれば子どもは成長していきます。
ですが短期的な結果に目をやってしまうと結局は長期的に見ると子ども自身が成長しなくなるのです。
社会に出れば当然ですが結果を問われます。私は自営業をやっていますが、自分自身が頑張ったとしても結果が出ないことなんかザラにあります。
ですが、それでも前向きにやってこられたというのは、自分自身の質問が変わってきたからです。
うまくいかないときに限って過去に質問を投げかけますなぜうまくいかないんだろうと。
ですがうまくいくようになるとどうすれば上手にできるのかという質問を自分自身になりかけています。
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