テストの結果と子どもの思考パターン

結果よりも大切な「考え方」

テストの前に「テストをしましょう」という話をしていました。テスト前に確認の意味で、テストをさせます。そして、「今出来ていないところ」を確認していくわけです。それでそのたびに「結果」が出るわけですが、そんな簡単な「結果」でも「成績の良い子」「成績の悪い子」ですごい対応の違いがあります。

例えば

確認テストで「40点を取る」
「成績の良い子」 →「やばい」と思ってさらに勉強して点数を上げる
「成績のよくない子」 →「もう無理」と思って勉強をその場であきらめる

点数よりも「考え方」の方が大切です。親として大切なことは「子どもが今後生きていく上でどちらがよりよい人生を生きられるのか」という視点で考えます。


当然「あきらめる場合」はこれから生きていく上で決してよりよい人生を送れません。


だから、「ダメなときは結果ではなく、どう対処するのか?」だけに注意します。

息子を叱った唯一の理由

私は大学受験のときは息子のことはほったらかしでした。もちろん、「成績についての相談」「予備校への送り迎え」についてはやりましたが、特に何もありませんでした。

ただ、1回だけすごく怒ったことがあります。「叱る」とかそういうきれいごとではありません。「本当に怒る」です。私は普段は怒らないので、怒ると怖いそうです。

息子に対して怒ったのは「結果」ではなく「姿勢」です。結果については、今までテストで「叱ったり」「怒ったり」することはありません。「先生のところだから点数が高いから怒らないんでしょ」と言われそうですが、息子も娘も「0点」「40点」「50点」とか取っていました。それについては「特に何も言わない」のです。

ですが、センター試験の前に息子が「志望校を下げる」と言ったときは、本当に「烈火のごとく怒りました」

私の言い分は以下です。 「センター試験を受けてダメだったら下げるのは仕方がない。でも受ける前から下げるというのは許せない」

というのも。これは「【負け犬】の考え方」です。こう言う「考え方だけが怖い」のです。

「思考の癖」の重要性

勉強だけでなく、大切なのは「その人の思考の癖」です。「理解が出来ない」ということよりも「思考の癖」の方が怖いです。

例えば、 「今回のテストが悪かったかったのはテストの内容が悪かった」 「今回のテストが悪かったのは、先生の教え方が悪かったから」 と常に「人のせい」にする子はどうなるのか?

「テストの点数が悪い」ことがいけないのでななく「出来なかったのは自分の努力不足」では「人のせい」にして「自分の責任」を認めようとしないことです。

この子が大人になると「自分のところが悪いのは政治が悪い」「自分のところが悪いのは景気が悪い」と周りのせいにします。そして、それは「良くなることはない」のです。

「周りのせいにして何か良くなりますか?」

逆境こそチャンス

私のところの塾は環境が悪くなると伸びる癖があります。例えば、「リーマンショック」の後には生徒がすごく辞めました。そして、その後「このままではまずい」と思って生徒が増えました。

また、東北の震災のときには「まずい」と思ってがんばったので逆に「伸びました」

テストの後で子どもに教えるのは「考え方」です。「結果」ではなくその後どうするのかだけです。

子どもの「結果」ではなく考え方に注意しましょう。

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