妊娠７か月の妊婦さん（30代E様）です。ある日ちょっと変な動きをした際体を痛めてしまいました。右の上腹部と右の背中が痛くなり、我慢できずお電話いただきました。来院可能なお時間が限られていたのと、あまり日を伸ばすのは良くないと判断し、急遽昼の時間帯に来ていただきました。

妊婦さんのお腹の痛みには緊急性のものも含まれるため、ある意味神経質にならないといけませんが、動作痛があることなどから筋肉の痛みであることは明白でした。

・立位、座位をしていると痛みが増してくる

・痛い方（右側）を下にして横になれない

・湿布を貼ったときは少し楽になるもはがすと同じ

・体の体勢を変えるたび、背中とお腹に強い痛みが走る

E様の状況は軽い「ぎっくり背中」です。ぎっくりは腰で起きるもの、場所が変われば呼び名が変わります。首で起きれば「寝違い」ですし、背中なら「ぎっくり背中」です。

日々、身重の状況で小さいお子様２人の育児と家事をこなすご負担の中起きました。当たり前なのですが、妊婦さんの施術は普通の施術とは同じにはできません。お腹が目立つころにはうつ伏せはできないので、「仰向け」「横向け」「座位」です。E様は痛みのため、「痛い方を上にする横向き」「座位」のみが可能でした。

お腹の赤ちゃんや母体への負担ゼロを守りつつ、きちんと痛みの原因にアプローチすることが求められます。とはいえ、安全策は安全策なのですが、施術効果がなければ意味がありません。細心の注意を払いながら、痛みの状況や楽な姿勢であるか確認しながら施術を進めます。1回目の施術の途中からお腹の痛みは大分楽になり、背中も少し回復し、体もねじれるようになりました。「お腹こんなに簡単に楽になるならすぐに電話すれば良かった」と感想をいただきました。

翌日2回目の施術です。腹部の痛みはほぼOK、背中がまだ無理するとかなりきついとのこと。こういうときは前回の施術で得られた情報がとても活きてきます。座位で背中の筋肉をしっかり緩めつつ、背骨と肋骨の可動域を広げる施術をしたところ、背中の痛みはゼロになりました。「全然痛くない！」とゼロになったことにとても驚かれていました。

翌週のご予約時に来院された際、「あれから完璧になおりました」と笑顔まずご報告くださいました。妊婦さんが姿勢を維持するのも痛いままで生活を送ることは困難です。お役に立てて何よりでした。　　　　

E様は妊娠される前からご利用頂いております。その中で赤ちゃんができ、私の施術を信頼いただいて通い続けていただいております。無事ご出産を迎えられるまで、「ほぐし整体」「メンタル整体」の両立でしっかりサポートしてまいりたいと思います。