2023.05.10
子育てに迷ったらこの指標で
子育てに迷ったときは参考にしてください。
子育ての指標
子育てをしていると迷うことってありますよね?そんなときに何を基準にしたらいいのかと思うことがあります。
そのときに「これを基準にしたほうがいい」という基準、それは
「自分がいなくなったとき子どもがどうなっているのか?」
です。子育てには「厳しいとき」「甘いとき」どちらも必要です。
子育てが厳しければいいのかというと厳しくなればなるほど、子どもはやったことをごまかそうという傾向になりがちです。
実際には親の前ではいい子だけれど外に出て悪い子になるという子がたくさんいます。
また、結果だけを評価すると結果だけに固執する子になります。さらに、結果をごまかす子になることもあります。
また、逆に甘ければ甘いほどわがままになり、社会に適応できなくなります。
ではどういう風に基準にするのかというと先ほども書きましたが、
「自分がいなくなったとき子どもがどうなっていればいいのか」
という基準です。
キツネの子育ては?
確かテレビでやっていましたがキツネというのは子育てをしていて、ある年齢に達すると子キツネに威嚇したり噛み付いたりして自分から独立させようとします。
そうするとキツネはその親元にいられませんので離れていきます。そして、また新しくパートナーを見つけて自分自身で家族を作っていくのです。
そうやってある年齢に達するとキツネは生き延びて子孫を残していきます。それまでに
「餌の捕り方」
「キツネとしての生き方」
を学んでいきます。だから
「独立してやっていける」
のです。
人間はどうするのか?
それは人間でも同じ。
「自分で生きていけるのか」
というのがとても大切なのです。
特に「自分がいなくなったとき」です。多分、あなたのお子さんが私と同じ年になっているとき、私はこの世にいません。
あなたが私と同じ年だったら、あなたもいません。だから、「いなくなったときが心配」なのです。
「子どもが障害を持つ親」というのは決まって同じことを言います。
「私がいなくなったときが心配。いっそ、私と一緒に連れて行きたい」
と。これは私の創作話ではなく、あるお母さんから直接聞いた話です。もちろん、みんながそれほど「連れていたきい」と思うかは別ですが、それだけ「自分がいなくったとき」が心配なんです。
みんなそうですが、親が元気なときというのは何とかしてあげることができます。
ですが、自分自身が弱くなったり、自分が亡くなったりしたときに子どもはどうなっていればいいのかを真剣に考えていくと答えは出てくるはずです。
私が「塾」ではなく「子育ての一部のお手伝い」をしているのもそのためです。
私のところでは、通常の塾のメニューもありますが、「思考力教室」「論理エンジン」をやっているのも「自分がいなくなったとき」のためです。
もちろん、「中間テストでよい点を取る」というのも必要ですが、それは「自分がいなくなったときに必要なのか」という基準で考えているだけです。
例えば、テストですぐに出る問題がわかって、それを教える方法もあります。いわゆる予想問題です。
それをやると点数は取れます。ただ、それで味を閉めて「普通に努力しない」ようになっては意味がありません。
ですが、すごく自信がない子が、予想問題をやって結果が出た。今まで「やってもダメだったのに自分もできるのでは?」と思ってもらえたら意味があります。
そして、その子が勉強するようになったら価値はあるのです。だから、すべては
「親がいなくなったときのため子どもが自立するため」
なのです。
中間テストの結果がどうだとかその結果がどうかというよりも、結果が出た後にどう対応するのか?
さらにできなかったときにどう対応するのかとかそちらの方に目が向くようになると思います。
ぜひとも、子育てで
「自分が死んだとき子どもがどうなっていて欲しいのか?」
を考えて見てくださいね。年齢を重ねれば自立できるのではなく、自立する環境にあるから自立するのです。
自立できない環境であるのに自立することはありますせん。