2023.05.09
記述式問題のコツ
一番大切なことをしっかりとする
昨日、午前中に「呼吸」の研修を受けました。
「なんで呼吸?」
と思ったかも知れません。実は最近はずっと
「一番大切なことをしっかりやれば解決する」
というように思っています。
例えば、病気。病気も何か普段の生活の中に原因であることが多いのですが、自分の体は何から作られているのかというと今自分が食べているものから作られていますよね。
だから、
お菓子ばかり食べている→食べたお菓子によって体で作られている
と考えると、ぞっとします。食べ物を変えただけで体の調子が良くなるかも知れません。
それだけ「普段やっていることが大切」なのです。
一流は当たり前のことをできるようにする
これはすべてに通じます。実際にYouTubeであったのですが、abemaTVでやっていたのは「YouTuber」がプロボクシングに挑戦するという企画がありました。
途中にそのYouTuberが2人の一流トレーナーにアドバイスをもらいに行くのですが、そこでは別々の場所で同じ目的でアドバイスを受けたのです。
それは決して「ボクシングの技術」ではなく、
「体の上手な使い方」
なのです。1人は柔軟性、もう1人は体幹です。
それだけ「あるものを上手に使う」ということが大切なんですね。
大切なものほどはない時間で考える
先程の「呼吸」の話に戻りますが、ここで、5分我慢できることを想像してみて下さい。
食べ物を5分我慢する。状況にもよりますが、5分なら我慢できすよね。
お水を5分我慢する。これもできますよね。
では、おっしこを5分。せっぱ詰まっていると難しいときもあるかも知れませんが、まあ5分ならできますね。
次はうんち。うんちももれそうなときはやばいかも知れませんが、通常なら5分なら我慢できますよね。
それでは、
呼吸。呼吸を5分止めて下さい・・といわれたら。無理ですね。というのことは「呼吸がそれだけ大事」なのです。
だから、「呼吸」を勉強しようと思ってのです。実際にはあなた当たり前ですが、当たり前なのにきちんとしていないということは多いです。
倒産のときに気をつけること
私が勤めていた会社が倒産しかけていました。結局は倒産。そのときに私がむさぼり読んでいたのが「倒産させた会社の社長の本」でした。
会社をどうして倒産させたのか。どうして奮起したのかが書かれていました。その中のアドバイスで無視していたのがこんなアドバイスです。
「よく寝て下さい」
と。当時は「はあ?こんな状態なのに寝ていられないだろ」と思っていました。
ですが、今は同業者であぶない塾の先生から相談を受けたら「よく寝て下さい」とアドバイスをしています。
というのは「頭が働かないときに判断すると失敗してしまう」から。これもずっとあとになって知ったことですが、会社に通っていて、適応障害や自律神経失調症になったときに、精神科の医師はこんなアドバイスをします。
それは
「今は退職とか転職とか判断しないで下さい」
と。精神的に病んでいたり、体調不調だったりしたときに判断すると、その判断そのものが間違った判断をしてしまうからです。
それだけ体調は大切なんですね。というか頭がしっかり働くというのはすごく大切なんです。
実際に指導しているこんなことがあります。同じ生徒で似たような問題を解いたとき。
あるときはグダグダやって1時間で20問しか解けない。ところがあるときは頭が冴えて1時間で60問を解くのです。
その子の頭が急に賢くなったのでなく、「頭が上手に働いている」のです。つまり、「頭を上手に働かせることができたら成績も楽に上がる」のです。
実際に勉強でも「頭を上手に働かせること」で「社会に出ても」「普段の生活でも」「学校の勉強でも」よくなることはあります。
論理的に考える
例えば、指導では論理エンジンを使って「物事を論理的に考える」というトレーニングを積んでいます。
どれだけ使えるのかを話しますね。物事を「論理的に考える」というのに「全体から細部」にというのがあります。
最初全体を見てから、そのあとで細かいところを考えるというものです。これは「賢い子」は普段からやっている「考え方」です。
例えば、買い物を頼んだとき。「トイレットペーパーとティッシュ。それにサランラップ。あとマヨネーズ。ゴミ袋もね」とお母さんから頼まれました。
そして、買い物に。子どもが買い物に行って帰ってきたら1つ足りない。「ゴミ袋はどうしたの?」「あっ」「もう、すぐ忘れるんだから」と怒る。
もちろん、メモにして渡すのが一番ですが、頭の良い子は最初に全体を把握します。「まずは買うものは5つ」と。そうすると買うときにチェックができます。
「5つの買い物」ということを考えてから、1つ1つ頭に入れていくのです。
これは勉強でも同じです。地理で暗記するとき。「東北地方は何県?」と聞かれたときまずは全体から把握です。
「東北地方全部で6県」と最初に覚えます。そして、次に1つ1つ北から「青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県」と。まだまだ、これは使えます。
私は高校受験の志望校理由書の添削をすることもあります。そのときにするのがこの書き方です。
生徒が書いてきたのを見ると非常にわかりづらい。それをこんな風に書き直します。これも「全体→細部」です。
「私が貴校を志望した理由は3つあります。1つは・・・。2つは・・・」と。
記述式問題を解く
また、実はこれは記述問題でも同じなのです。「記述問題が書けない」という子は実は最初に「記述のポイントがいくつあるのか?」を意識せずに書くから書き方がわからないのです。
わかりやすい例を書きます。テストで、こんな問題がありました。
【本文】
わが校は文武両道で勉強だけでなくスポーツも盛んです。生徒の自主性を重んじて、体育祭や文化祭も生徒が中心になって企画、運営をやっています。
さらに、受験時期になると生徒が受験モードに切り替えて勉強するようになるので、進学実績も100%第一志望に合格していいます。
【設問】
この文章を「わが校の特徴は・・」で始めて30字以内で要約しなさい。
このときに「えっ記述か・・。えっと、まずは」と書き始めるのではなくかく、最初にこの学校の特徴を数え挙げます。
記述式問題の特徴は「問題作成者」と「採点者が異なり複数で採点を行う」ので、かならず「採点基準」があります。
だから、採点基準を意識して、「何個書かないといけないのか」を確認して、まずはそれを数え挙げるのです。(全体の把握)
数えると「文武両道」「生徒の自主性を重んじる」「100%第一志望の進学実績」の3つです。この3つが含まれていると記述は満点になるのです。
そして、書くのです。そして、例えば、間違ったり、△だったりしても、「ポイントが入っていなかったのか?」がわかるのです。
こうやって、最初に「全体をとらえてから、細部に入る」ようにするのです。
「論理的に考える」
というのは、こうやってすべてにつながっていきます。