「どの枕も合わない」原因はガチガチ首かも

「どの枕も合わなくて」「枕の正解が分からない」そういうお声を本当によく伺います。首に良いという枕は沢山市販されていますが、なぜ「合わない」というお悩みが絶えないのでしょうか。

実はそういうお声の方の多くが、「首の骨の動きが少ないガチガチなストレートネック」状態になっています。ストレートネックであっても首にしなやかさに動く(柔軟性がある)方は、実はそこまで枕で困ることはないのです。


<こんなガチガチ首になっていませんか>

本来、首の骨(頚椎)はゆるやかなカーブを描いています。これが、日々の疲れや姿勢の崩れによる首への負担でまっすぐ(ストレート)になってしまうことがあります。あくまでも一時的な歪みなので本来は戻せるのですが、筋肉の張りが強くなって慢性化すると、だんだん首の動きが小さくなり、いわゆる「ガチガチ首」になってしまいます。


そうなるとこんな動作が苦手になりませんか?

・目薬を差す時、上をむきづらい

・うがいをする時、首の後ろが詰まる

・コップの水を最後まで飲み干せない

・ふと空を見上げると、首に痛みが走る

「上を向くのが痛い、詰まる、つらい」は首からの黄色信号です。「最近枕がなかなか合わない」というのもその一つですね。もっと悪化すると、まっすぐ前を向くのもつらく「少し下向いている方が楽」という方もいます。


<どんな枕でも寝やすい首に整える>

「枕が合わないから合う枕を探す」のではなく、「どんな枕でも心地よく寝られる状態に首を整えてあげる」ことが私の大事な仕事です。

具体的には、首のカーブをできるだけ本来の形に近づけ、しなやかな柔軟性を取りもどしていきます。「長年のストレートネックだし、年齢のせいもあるから」と諦める必要はありません。加齢により骨の形そのものに変化が起きている方も、動きを復活させて、気持ちよく眠れるように改善することは可能です。


<枕が高いと眠れるが首への負担が大きい>

首に良いと噂の枕をいくつもコレクションしていたO様(30代女性)。どれを使ってもしっくりこず、首・肩・後頭部のしつこいコリや、頭痛に悩まされていました。枕を高くすると楽だそうで、ストレートネックも自覚されていました。

よく「枕を高くして寝る」ことがあります。これ、実は「アゴを強く引いた状態」をずっと続けることになりますよね。スマホやパソコンをじーっと見ているときと同じ姿勢を、寝ている間もずっと続けることになるため、首を支える筋肉が引っ張られて、ますます硬くなってしまいます。


これでは寝ている間も首をいじめているようなものです。寝違えや上を向いたときの痛みの直接的な原因になってしまいます。

そして「高くしないと眠れないから、仕方なく高くする」という、体に悪い選択をせざるを得なくなります。あくまでも睡眠が優先ではあるので、仕方ないわけです。この悪循環を断ち切るには、首の柔軟性を早く取り戻してあげることが一番の近道です。

とはいえです。「枕を高くして寝るけどよく眠れるし朝首が痛くない」ならOKだと思いますが、「姿勢をいろいろ変えてもよく眠れず朝首が痛い」方は、もう待ったなしだと思います。


「普段から良い姿勢を意識しなきゃ」と思うのはとても素晴らしいことです。でも、首がガチガチな状態だと、実は悪い姿勢のほうがラクなんです。そんな状態で無理に良い姿勢をしようとするのは、ただの苦痛でしかありません。

まずは「体の状態を改善して、良い姿勢が楽にできるようにしてから、良い姿勢を心がける」という順番を当院は大切にしています。


<どんな枕でも眠れるためのアプローチ>

ガチガチストレートネックの方は、首だけではなく、上部胸椎(肩甲骨の間から首の付け根あたり)まで一緒にガチガチになっていることがほとんどです。体はつながっているので、首だけが悪くて他は無事、ということはまずありません。周辺まで一緒に硬さが広がっていってしまいます。


そのため当院では、これらの部位の「深層筋(奥深くの筋肉)」まで優しく、しっかりほぐして緩めていきます。首の骨は7つの小さな骨でできていて、1つずつが連動して動くのが理想です。しかしガチガチの方は、まるで7つの骨が1つの硬い「弓」のようになってしまっています。これを丁寧な施術で、複数の方法を組み合わせながら緩めていきます。


全体の調整が終わり、座った状態でO様に首を動かしていただくと「すごい!首ってこんなに動くんですね!右側も向きづらかったのに、全然大丈夫です!」と、スムーズに上や横を向けることにとても驚かれていました。

入眠時も「いつも寝付くまで、いろいろ姿勢変えてすごい時間かかるんですけど、すぐ寝られました。あと、朝起きたら顔色が良くてびっくりしました」と後日ご報告いただきました。


首の動きは、私たちが生活の中でよく使う場所なので、毎日少しずつ固まっていく変化にはなかなか気づきにくいものです。だからこそ、施術後のビフォーアフターで「あれ?首ってこんなに動くの!?」と皆様びっくりされます。

この状態であれば、基本的にはどんな枕でもぐっすり眠れるようになります。背中や腰の影響も大きいですが、ガチガチストレートネックだと歩く姿勢にも影響します。ですので、「歩くのがラクになった!」と後から気づかれる方も多いのです。

せっかく整った首をキープするためのコツはたくさんあります。

・お風呂に入るときの首枕のあて方(美容室のシャンプーのようなイメージです)

・首に負担をかけない寝方(当院メルマガに詳細)

・デスクワーク中のチェックポイント


これらは、ご来院時にお一人お一人の生活に合わせて個別にお伝えしています。特に「寝方」については、当院のメルマガバックナンバー「枕が悪い?寝相が悪い?正しい寝方マニュアル(無料メルマガ登録ページへ)」に詳しく載せていますので、ぜひ合わせてご覧くださいね。気になる方は、いつでもお気軽にご相談ください。


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