いつの間に消えた痛みは要注意(ぎっくり腰)

ぎっくり腰をされたことある方、こんなご経験ありませんか?「痛かったのに何か知らないけど治った」「寝てたら自然と治った」こういうときは要注意です。


ずっとぎっくり腰のままの人はいません。時間はかかるかもしれませんが、長く安静にしていたら、痛みは落ち着くものです。ただ、仕事や家事や体力など影響が大きいので寝てばかりもいられませんよね。そもそも痛いままはつらいので。


【痛みがある=お体が悪い状態】これはだいたい正解です。しかし【痛みがない】には【お体が良い状態】【お体が悪い状態】どちらもあるためです。【お体が悪い状態】とは、私から見て「痛いです」と言われても「そうですよね」と納得してしまうほどの骨格の歪みや筋肉の張り方が確認できるという意味です。 


先日、ぎっくり腰で来院されたM様(50代女性)。M様は動けないほどではないけど、痛くて腰を曲げられない、座った状態から立ち上がるのが痛くて大変という状況です。朝、グキッとなってからだそうです。




この時、ぎっくり腰を最短で改善するための「3つの大事な骨盤チェックポイント」(※当院オリジナルの検査)があります。この3つをきちんと正しておけば、施術後まだ痛みがしっかりあっても、経験上90%以上の確率で早ければ1~2時間後くらい、遅くても翌日に大きく回復します。


逆に、施術後この3つさえ整えば、それ以上施術する必要はありません。M様はまだ痛みがしっかりある状態でしたが、それこそ「痛みがまだあるからゼロに近づけよう」とすると、やりすぎで確実に悪化します。大昔ですが、私もそういう失敗経験があります。そこのさじ加減は経験値ですね。「これで良くなるはずです」と施術は終了。絶対ではないので、万全を期して念のためにキネシオテープを貼りました。


M様は3日後に来院され、腰の状態を伺うと・・・。

「あの日帰宅してちょっと休んだら、なんか痛みがすっかり消えちゃって・・・」と笑顔でご報告いただきました。ご主人が以前ぎっくり腰で何日も動けなくなったそうで、その様子に驚かれ不思議がられていたそうです。ありがとうございます。

ところがです。ここで不思議なことが起きます。前回整ったはずの「3つの歪みポイント」を調べると、完全に悪い状態に戻っていました。ギックリ腰の時と同じ状態です。ですが痛みはもうないのです。不思議ですよね。これが冒頭の【痛みがない=良い状態】とは限らないということです。


こういう場合、この状態を放っておき、疲労・寝不足・姿勢・気候などの条件が加わると、かなりの高い確率でまた強い痛みをぶり返します。でも、痛みがなくなったら「良かった治ったみたい」と思いますよね。そう感じるのは当然だと思います。痛みが消えたのですから、ほっとして嬉しいですよね。当院では、痛みがあるかないかだけに着目するのではなく、根本から回復しピンチを脱したのか、しっかりとお体のフォローをしています。今回、痛みが症状が再度出る前に、2回目の施術ができたため、より万全な状態で安心してお帰り頂くことができました。これでほぼほぼ大丈夫なはずです。


よく「ぎっくり腰はくせになる」と言いますが、あれだけの痛みが自然に消え生活に戻り、また何かきっかけで再発症することがよくあります。ぎっくり腰を何度もする方は、ヘルニア予備軍ですので、そのサイクルから脱しないといけません。また生活習慣でぎっくり腰になりやすい要因があるはずですので、それを見つけアドバイスするのも私の大事な仕事です。


※ぎっくり腰の原因は、首やお腹の調子やメンタルなどのケースもあり腰だけとは限りません。

※少ない施術回数により痛みも歪みも両方なくなることもあります。


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