背中の痛みと腰痛(15分以上痛くて歩けない)

初めて来院されたM様(60代男性)は、腰痛と背部痛があるとのことでした。当院をご利用されたことがある、お知り合いの方に「あそこがいいよ」と勧められ来院されました。ご紹介ありがとうございます。


・引っ越し作業で痛めた

・腰痛と臀部痛と左右の背中(首~腰まで)全部痛くて15分以上は歩けない

・背中はビキビキ痛む感じがする

・病院の痛み止めは、薬切れたら同じで根本解決にならず行きたくない

・カイロプラクティック、整体、鍼、マッサージなど色々経験されている

・寝ている分には割と楽




入店された際、腰かけてお話伺っている間も少し背中や腰を気にされておられました。お体を見せていただくと、まず腰椎が本来「前弯」(前カーブ)が正常ですが、「後弯」(後ろカーブで腰が丸い)で柔軟性もあまりない状態でした。この状態ですと、意識して「良い姿勢」にしているつもりでも、どんどん腰痛が悪化しやすいことを意味しています。


背骨の両側にある脊柱起立筋(姿勢筋)の張りも強いため、M様も気を付けておられましたが、まずギックリ腰は避けないといけません。もう少し悪化するとぎっくり腰になりそうな印象があります。


こういう場合、病院などでは、保存療法といい痛み止めで「とりあえず安静に」という方法がとられることが多いようです。M様はそれを望んでおられません。他の皆さまもそうですが、痛みから早く解放され、一日でも早く根本的に楽になるためには、「安全策の施術」かつ「攻める施術」を両立させる必要があります。これはご年齢・体格・お体の状態に合わせて行っております。

M様が痛がられたり、腰や背中への筋肉や背骨への負担が一切ないよう心掛け、かつ、しっかりと痛みの原因も取りのぞく施術が求められます。


1回目の施術後、腰がだいぶ軽くなりましたが、まだ背中の痛みは残っている状態です。ぎっくり腰の不安はだいぶ消えました。施術後、時間の経過とともに改善することも多く、数日後の2回目のとき、ご帰宅されるときより全体的に軽くなっておられました。背中と腰は目途がついたので、1回目のときかなり気になった、「ふくらはぎ」「足首」「膝」の可動域もしっかり施術し、歩くときの下肢からの腰への負担を軽減する施術も行いました。


15分以上歩く機会が痛めてからありませんので、実際はわかりませんが、歩行が楽になられ、背中と腰もほぼ張りが消えたそうです。歩き方もスムーズになりました。無事ご旅行も行けるまでになりました。

今回引っ越し作業がきっかけでしたが、元々患部の疲労が蓄積し強い痛みに発展しやすい状態だったと思われます。腰椎の椎間板への負担も慢性化していたようですので、その辺りも良い状態が安定するようしっかり施術させていただきました。



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