キャンドルハウスを作ってみました

キャンドルハウスを作ってみました。会員さんが、陶器で作ったメルヘン調の家の写真を持ってきて、こんな感じの家を作ってみたいけどどんなでしょう?と言ってきたのが始まりでした。


ネットで検索すると、お手本になりそうな画像が多数出てきました。まずはその中から易しそうなものをいくつかリストアップ。そして段取りを検討。ふむふむ…、問題点が2点。①窓の切り抜きをどうする?②設計図は? その2点はさておき、まずは取り掛かったら、粘土が乾かないうちに接合までを一気にやり遂げなければならないという大前提をクリアするため、パーツ、パーツをどのように作り、どういう順番で作るのかといった作業段取りの策定が必須。壁、屋根のパーツは基本5mmの板づくりで作り、他の作業をしている間は濡れタオル等で湿らせておくことに。窓の切り抜きは実際やってみると結構時間がかかるものでした。針やカッターで切るのもなかなか根気がいる作業で時間も結構かかる。なので、いきついたところは下敷きやパッケージ等で使われるセルロイド板を必要な長さに切って使うという方法でした。例えば作成窓が縦 2㎝ 横 1㎝ ならセルロイド板を2㎝ のものと1㎝ のものを用意して粘土板に押し当てて切り抜くというやり方です。この方がいくらか作業が楽でした。次に屋根をどのように作るのかも結構難題でしたが、こちらは段ボールで立体の形のたたき台を作ってみて、それを修正しながら簡単な展開図に落とし、それを基に粘土でパーツを作り形に起こしていくというようにしました。



形が出来上がり、素焼きも無事終われば、色をどうするか?です。 今回は絵具は使わずに釉薬の色で仕上げました。基本的には屋根と壁で色分けするようにしました。一番簡単な方法は上半分下半分で色分けする方法ですが、それならば釉薬掛けは家の上部を持ってまず下の壁部分をバケツの釉薬に沈める。付けた釉薬が乾けば今度は釉薬の付いた下部を持って屋根の部分をバケツの釉薬に沈めるといった具合です。しかしそうは簡単にはいきません。家と土台の色が同じではおかしい…、窓枠には他の色を付けたい…、煙突の色は…等、色々と問題が出てきます。

ということで、家の土台はメンディングテープで一旦釉薬が掛からないようにして壁を施釉した後で、テープを剥し、土台を施釉。窓枠と煙突は先に筆で釉薬を塗り、その上に次に掛ける釉薬をはじくように撥水剤(油)を塗ります。それから壁の色、屋根の色を施釉しました。キャンドルハウスの釉薬掛けは、時間がかかり慎重さと根気のいる作業になりました。




なかなか大変な作業でしたが、楽しい作業でもありました。一つ二つの家では寂しいので、追加で作っていると、気がつけば10個まで増えていました。今はボタン電池仕様のコンパクトなローソク型ライトやワイヤーライトがあるので、それらを家の中で灯せば夜のインテリアにも最適です。そうそうクリスマスにも使えますね。

今後、折りをみて、もう少し大きいものや複雑な形をしたものにもトライしてみようかなと思っているところです。


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