2025.11.09
#039 月経周期に合わせたヴィム・ホフ・メソッド実践法
女性のための月経周期 に沿ったヴィム・ホフ・メソッド実践プログラム
~~~ホルモン周期に応じた“ストレス量”の科学的調節の仕方~~~
ヴィム・ホフ・メソッド関連の本として 2025年4月25日に”Secrets of the icewomen”Laura&Isabelle Hof著という本が出版されました。
Netflixの"Cold Comfort"放送以来、全世界的に女性のヴィム・ホフ・メソッド実践者が増えて、現在ではWHM実践者の7割が女性という状況です。(日本と男女比が逆です。)このため参加者のみなさんから、たくさんの質問が寄せられてきました。
• アイスバスは月経周期を乱し、過剰なストレスを与える → 月経周期による
• 女性はアイスバスに入るべきではない → 月経周期による
• コルチゾールとストレスは有害 → ストレスの程度と持続時間による
• 寒さにさらされた後の震えは良いことである → 震えは必ずしも必要ではない
• 寒冷やヴィム・ホフ・メソッドに関する研究は不十分である → 相関関係は十分示されたが、因果関係を示す論文はわずか
いずれも条件次第なのですが、女性の場合は、男性ほど単純化できないため、誤解の原因となっていました。
私が大学院で疼痛の研究をしていた2005年頃は、「痛みに対する反応の仕方がバラバラだからメスのラットは実験に使ってはいけない」と言われていて、オスのラットだけが実験の対象でした。
近年、ラットを用いた研究でも性周期(発情前期・発情期・発情後期・発情休止期)の4-5日合わせて、4-5グループのメスのラットで実験を行う基礎研究が増えてきました。研究の手間がラットで6倍(オス1・メス5)、ヒトで31倍になってしまったので、現役の基礎研究者の方の手間は大変ですが、女性に関する基礎的な知見はどんどん積み重なっていくことでしょう。
そんな動物実験・基礎研究の分野の進歩もあって、ヴィム・ホフ・メソッドの女性の月経周期ごとの運用の仕方がだんだんとまとまってきました。最近の知見を交えて、女性向けに月経周期に合わせてストレス量をコントロールして、快適にヴィム・ホフ・メソッドを行う方法を紹介したいと思います。
Zoom meetingのAI要約
女性の生理周期とホルモン変動に基づいた健康
質疑応答
Q 血漿フェリチン値が低い場合は、アイスバスはやめておいた方がいいか?
A まず対症療法として鉄分補給、診断がついていれば根治療法をしてから、寒冷暴露がベスト。短時間の冷水シャワー(アフタードロップが起こらない範囲)は制限する必要はない
Q HRT療法(ホルモン補充療法)について
A HRTでのエストロゲンの投与量は”低用量ピル”の1/10程度 定期的な血液検査でモニタリングしながら適切な容量を投与する。天然型プロゲステロン(エフメノ・2021年11月から保険適用)を併用する場合は、エストロゲン・プロゲステロンともに少ないが黄体期のような状態になると推測される。
Q 月経期の鉄不足について
A 鉄不足で赤血球が少ない状況でも、アイスバスは低酸素に
いずれも”体調・体力に合わせて適切なストレス量の調節が重要”という今回のテーマに立ち返る
概要
月経周期対応アイスバス戦略
月経周期に合わせたアイスバスや呼吸法の工夫
女性ホルモン周期研究
女性の生理周期とホルモンの変動について詳し
健康管理と体のサイクル説明
4つの生理周期における健康管理について説明した。排卵期~黄体期にはパワー呼吸法やアイスバスを推奨し、
深呼吸法と睡眠技術
深呼吸法について説明し、
アイスバスと山登山プログラム説明
アイスバスと雪山登山のプログラムについて説明
ホルモン補充療法の対策検討会議
テストステロン低下の対策について話し合い、
アイスバスと滝行の経験共有
アイスバスと滝行についての経験を共有した。適切な滝行の時間について説明し、
毎週火曜日の朝に冷水シャワー浴びる会を実施
滝観察と神社儀式の討議
11月には十分な寒冷暴露が可能であることを確認した。駐車場から滝までのアプローチの安全面の懸念について言及
妊娠中の女性向け呼吸法注意
妊娠中の女性について、
閉経後のヴィム・ホフ・メソッドの運用について、血管の収縮・拡張 Vascular fittnessなどの刺激が不要となることはなく、体力に合わせて適切なストレス量の調節が重要
