2025.11.30
[臨書]第3章 ② 臨書で得られる心 ― 線に宿る静けさと集中
筆を持つ時間は、静かに自分と向き合う時間。
臨書を続けていると、技術以上に“心の変化”を感じる瞬間が訪れます。
集中・静寂・謙虚さ――臨書がもたらす心の育ちは、書を超えて日常にも広がります。
今回は、臨書が心にもたらす豊かさについてお話しします。
■ 集中力が育つ ― 一筆に心を込める
臨書をしていると、自然と「今、この一筆」に意識が集中します。
余計な思考が静まり、筆先の感覚だけが研ぎ澄まされていく――
その時間は、まるで瞑想のような静けさに包まれます。
日常の中で心がざわつくときも、筆を持つと不思議と落ち着く。
臨書は、書の練習であると同時に、「心を整える修行」でもあります。
■ 謙虚さと感謝 ― 古人の心に寄り添う
古典を前にすると、自分の小ささを感じる瞬間があります。
千年前の筆跡が、今なお鮮やかに息づいている――
その奇跡のような事実に、自然と頭が下がります。
臨書を続けるうちに、古人の心や祈りに共鳴し、自分の中にも“感謝”の心が生まれてきます。
書道とは、ただ文字を書くことではなく、人の心を磨く道でもあるのです。
■ 継続が生む静けさ ― 日々の臨書が心を育てる
臨書を日課のように続けていると、心が少しずつ穏やかになります。
筆を持つたびに呼吸が深まり、日常の焦りや不安が静まっていく。
線を引くたびに、自分の中に“静の時間”が流れ始めます。
臨書の時間は、他人と比べる世界ではありません。
昨日の自分より、少しだけ丁寧に書けたかどうか――
その小さな積み重ねが、心の成長へとつながっていきます。
■ 書は、心のかたち
書は、その人の心のかたちを映すもの。
臨書を通して筆を磨くことは、心を磨くことと同じです。
線が変わると、心も変わる。
そしてその変化は、言葉ではなく“作品”という形で確かに現れます。
🏫 教室のご案内
当教室では、臨書を通して「技」と「心」の両面を丁寧に育てていきます。
筆を動かすだけでなく、心を整え、静けさの中で自分と向き合う時間を大切にしています。
「忙しい毎日の中で、心を落ち着ける時間がほしい」
「書を通して自分を見つめ直したい」
そんな方にもおすすめの講座です。
✨ 次回予告
次回は、
「第4回:臨書の先に広がる世界 ― 自分の書を生きる」
古典を越えて、自分らしい書へ。
臨書の積み重ねが、どのように“表現の世界”を拓いていくのかをお伝えします。
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