【書のことば】「守破離」第3章──名前書きに結ばれる心と技

書の道の集大成「名前書き」─守破離が融合するとき

「名前を書く」という行為。

それは、私たちが最も自然に、そして最も心を込めて筆を持つ瞬間です。


 名前を書くことは、自分を書くこと


名前には、その人のいのちが宿ります

書くたびに、今の自分の心が線に映り、

その日その時の“在り方”が現れます。


同じ名前でも、同じ書にはなりません。

筆に宿るのは、今この瞬間の心。

だからこそ、名前を書くことは祈りのような時間です。


 守破離がひとつに融ける場所


名前書きには、二つの守破離がすべて詰まっています。


形を学んだ“守”、

流れを得た“破”、

そして心と筆がひとつになる“離”。


楷書・行書・草書の要素が自然に融合し、

その人だけの線として現れます。


つまり、名前を書くとは──

心と技が完全にひとつになる瞬間なのです。


 書の道の終わりは、はじまり


名前書きは、技の集大成であると同時に、

“自分に還る原点”でもあります。


書けば書くほど、

筆を通して心が整い、静けさに包まれる。

それは、ただ文字を書く時間ではなく、

心を調える行でもあるのです。


守破離の旅を経て、

たどり着く場所は、やはり“名前を書く”という最も身近な書。

そこに、すべての道が結ばれていきます。


書の道は、終わりのない道。

けれどもその一歩一歩が、

確かにあなた自身を映しています。


今日、あなたが書くその一文字が、

未来の自分へとつながっています。



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