寝つきが悪い原因(浅い睡眠はベッドのせい?)

「ベッドが合わない気がする」「自分に合うベッドが分からない」「買い替えたいけど、硬め柔らかめどうしよう」

そんなお声やご相談を時々伺います。もちろん経年劣化したり、加齢に合わせた寝具選びは必要だと思います。一方、一時的な体の不調や状態により「寝具が合わない」と感じているケースをこれまで山ほど見てきました。枕も同様です。今回こういうケースがありましたので、ご参考までに。

初めて来院されたA様(30代女性)から、ベッドに関するご相談とご質問を受けました。その一つに「ベッドが硬い気がして寝つきが悪い」ということでした。最近引越しされたそうで、ベッドは買い替えておらず、それまでは特に硬いとは感じていなかったのだそうです。

では、A様が「ベッドが硬くて寝づらい」と感じられた原因は何でしょうか。

正答は、A様が2回目に来院された際にハッキリ出ました。

「こないだ来た日、ベッドが柔らかく感じてよく眠れました。そうか、自分の背中が硬かったんだってよく分かりました」


ベッドが硬いのではなく、ご自身の背中が硬いため、マットレスとの相性が悪くなり寝心地の悪さを感じておられたのでした。ここで言う「寝心地の悪さ」は、背中の筋肉のこわばりや背骨の柔軟性欠如や歪みにより、平らな寝具との密着度が低下することです。脱力して体を預けたつもりでも、実際は脱力できていません。そのためリラックスできず睡眠の質に影響するのですね。

そう言われると、なるほど、となるかもしれませんね。ただ、ハッキリとした痛みが特にない場合、寝心地の悪さは、寝具の劣化や品質のせいと考えることが多いのかもしれません。


私は施術家のため、眠れない原因を寝具よりも「自律神経の乱れ」「筋肉疲労」「背骨の歪み」の3つから探ります。施術後によく眠れるようになるケースは大変多いのですが、皆さんこの3つに当てはまります。改めて言うまでもありませんが、やはり睡眠の「時間」と「質」の両立は健康に欠かせない大切なことです。それは不調により睡眠が妨げられていた方のビフォーアフターを山ほど見てきたのでよく分かります。


A様は、睡眠トラブルの他、頭痛と肩こりがかなりひどくてお困りでした。お仕事、引越し関連の作業、寝不足などの蓄積疲労により、背中全体の張りが強く、背骨の柔軟性も悪くなっていました。

1回目後「かなり楽になった」と喜んでいただけました。首、肩、背中の張りもかなりひどいのですが、しっかり根本原因から改善し、同時に睡眠の質をUPすることによる相乗効果で、どんどん改善するはずです。


最後に、睡眠の質が低下しやすい体の状態か、のセルフチェックです。フローリングや畳で仰向けで大の字でゴロンとした時に5分じっとできない方は睡眠の質が低下しているかもしれません。

睡眠時間を増やすことは私にはできませんが、睡眠の質アップはぜひお任せください。


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