英語が苦手な子のための「ハードルを下げる」勉強法

今日は英語が苦手な子の勉強法について話していきたいと思います。基本的に苦手科目っていうのは、何が苦手かによるんですけど、英語に関しては特に効果的なやり方があるんですよ。

単語が覚えられない子にはフォニックスから

まず、中1で「単語が覚えられない」って言う子には、フォニックスをおすすめします。フォニックスで大体8割ぐらいいけるんです。

私が実際に使ってるのは「楽々学習王国」(吉井純一さんの問題集)の英語学習編です。塾に中学生が入ったばかりの時に、いつも最初にこれをやるんですよ。

なぜかって言うと、覚えられない子は「覚えられないような覚え方」をしているからなんです。だから覚えられるような教え方をしないといけないんですね。

ルールを覚えて楽に勉強する

勉強できる子っていうのは、いかに手を抜くか、楽にしようかって考えるんですよ。無駄な勉強をしなくて済むように、まずルールを覚えるんです。

例えば、英語の単語にはルールがあります:

  • 最後にGが来たら「グ」と発音する(big、bagなど)
  • 「ight」の綴りは共通(light、right、fight、nightなど)
  • 「ST」は「立つ」という意味から来ている(station、stand、insistなど)
  • 「BIO」は生物的な意味

こういうルールを先に覚えちゃうと、英単語を覚えるのがすごく早くなるんです。

私の大学受験体験談

実は私も英語が苦手でした。国立大学に行きましたが、二次試験は英語と小論文で、英語は200点中20点しか取れなくて、小論文でカバーしたんです(笑)。

高校時代、予習で単語の意味を調べるだけで2時間かかってました。1行の文章に分からない単語が4つもあって、それを調べるだけで本当に大変でした。

ハードルを下げることの重要性

大学受験の時、私がやったのは「ハードルを下げる」ことでした。

高校3年生なのに、中学3年生の高校入試用の問題集からスタートしたんです。簡単だから、普通の量の3倍ぐらいの量をこなしました。1日1つやるところを3つやって、どんどん早く回していったんですね。

これって別に変わったやり方じゃなくて、苦手科目の基本なんです。

長文が読めない子への対処法

「うちの子、長文読めないんです」って言うお母さんに限って、長文をやらせようとするんですよ。でも、これは逆効果です。

英語の先生に聞いても、国語の福島式の福島先生も同じことを言ってます。長文を読むには、まず短文からやるんです。

最初が肝心!大きな岩を動かす理論

勉強って大きな岩を動かすのと一緒なんです。最初が一番エネルギーがかかるけど、動き出したら割とスムーズにいきます。

例えば、中学3年生の子でも、1年生でつまづいてるなら、1年生の内容から始めるべきです。プライドがあるかもしれませんが、分からないところを飛ばしていても意味がないんです。

私の失敗談から学んだこと

実は私も最初は失敗してました。家庭教師をしていた時、勉強嫌いな子に嫌いな科目からスタートさせてたんです。当然、進まないし集中もしない。

「この子は集中力がない」と思ってましたが、違ったんです。やり方の問題だったんですね。

具体的な実践方法

私が春休みに高校入試の問題からやり直した時は、3ヶ月分ぐらいの内容を春休みだけで終わらせました。簡単だからこそ、量をこなせたんです。

学校の補習では、ここまで細かくやってくれません。だから、特に夏休みを使って、英語の苦手なところをできるところからスタートしてもらいたいと思います。

まとめ:焦る必要はない

もうすぐ夏休みですよね。焦る必要はありません。この夏休みに、英語の苦手なところを「できるところから」スタートしてください。

ハードルを下げて、できるところから始めて、早く回していく。これが苦手科目を克服する基本原則です。

皆さんも是非、この方法を試してみてくださいね!

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